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中山道の宿場町「妻籠宿」を巡る おすすめスポットや楽しみ方、アクセス情報など総まとめ

中山道の宿場町「妻籠宿」の観光情報を総まとめ。おすすめスポットや楽しみ方、アクセス情報をご紹介。周辺の観光スポットも豊富なエリア。日本で初めて重要伝統的建造物群保存地区に選ばれた歴史ある町を歩くノスタルジックな旅を楽しんでみては。(2024/4/15)

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TOP PHOTO:©(一社)南木曽町観光協会


記載の情報は記事構成時点のものとなり、営業状況や料金等は変更となる場合がございます。最新の情報は各施設へお問い合わせください。
 

01 妻籠宿とは

3-5 寺下の町並み
江戸時代の面影が残る『妻籠宿』 ©(一社)南木曽町観光協会

江戸時代には中山道と伊那街道が交わる交通の要衝として栄えた『妻籠宿』。今も約1kmに旅館や飲食店、土産処などが軒を連ね、多くの人で賑わう場所だ。

全国に先駆けて町並みの保存運動が行われ、1976年(昭和51年)に日本で最初の国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。地元住民は家や土地を「売らない・貸さない・こわさない」という3原則を守り、現在も営みを続けながら江戸時代の風情が色濃く残る町並みを後世に伝えている。

『妻籠宿』観光の所要時間は食事や土産品の購入を含め2〜3時間が目安。『妻籠宿』の歴史を深く知り、町歩きをより楽しみたいなら「妻籠案内人」によるガイドツアーがおすすめ。10日前までに「妻籠を愛する会」へ電話(0264-57-3513)で要予約。

観光マップのダウンロードは下記より
南木曽町観光協会公式サイト

妻籠宿の詳細は下記サイトもご確認ください。
妻籠観光協会公式サイト
南木曽町観光協会公式サイト

02 アクセス情報

『妻籠宿』内では10〜16時は歩行者専用道路となるため、車の乗り入れ不可。車でお越しの場合は、周辺駐車場の利用を。

車の場合

・中央自動車道「中津川IC」より約30分
・中央自動車道「飯田山本IC」より約55分
・長野自動車道「塩尻IC」より約2時間

『妻籠宿』周辺の乗用車駐車場は町営第二駐車場(179台)、中央駐車場(75台)。ハイシーズンには町営第三駐車場(123台)も開場する。車椅子を利用する場合は町並みにアクセスしやすい中央駐車場への駐車がおすすめ。

公共交通機関の場合

JR「南木曽駅」より路線バス約10分、タクシー約10分、徒歩約40分

バスの運行情報などの詳細は下記をご確認ください。
妻籠観光協会公式サイト

 

03 おすすめスポット

03-1 妻籠観光案内所

観光案内所
「妻籠宿」の中程に建つ『妻籠観光案内所』 ©(一社)南木曽町観光協会

地元・南木曽町のパンフレットやマップなどが豊富にそろう『妻籠観光案内所』。お土産や飲み物が購入できる。

<中山道ハイキング>

JR「南木曽駅」~「妻籠宿」~「馬籠宿」(岐阜県)を巡る『中山道ハイキング』は国内外を問わず人気を集めている。名所や旧跡で歴史情緒を感じながら馬籠峠を越えるコースを歩き旅人気分を味わって。JR「南木曽駅」から「妻籠宿」までは約40分。「妻籠宿」から「馬籠宿」までは約3時間。

起点となる『妻籠観光案内所』と『馬籠観光案内所』では、クマ鈴のレンタルや手荷物配送サービスを受け付ける他「妻籠宿」から「馬籠宿」までの完歩証明書を販売する。

☞ハイキングマップのダウンロードは下記より
ハイキングマップ

【INFORMATION】

【住所】長野県木曽郡南木曽町吾妻2196-1(☞Google Maps
【詳細】関連サイト

03-2 妻籠宿本陣

3-2 妻籠宿本陣
江戸時代後期の佇まいが復元された『妻籠宿本陣』 ©(一社)南木曽町観光協会

「妻籠観光案内所」すぐの「妻籠宿本陣」「脇本陣奥谷」「歴史資料館」の3館は「南木曽町博物館」として「妻籠宿」の歴史を今に伝える。
このうち『妻籠宿本陣』は江戸時代後期の絵図をもとに当時の間取りが復元されており、内部の観覧が可能(要入場料)。「本陣」とは江戸時代に大名などの宿泊所として機能していた施設。ここは文豪・島崎藤村の母の生家でもある。

【INFORMATION】

【住所】長野県木曽郡南木曽町吾妻2190(☞Google Maps
【アクセス】妻籠観光案内所より徒歩約1分
【詳細】公式サイト
【備考】当面の間、平日は休館(外観は自由に見学可)

03-3 脇本陣奥谷

3-3 脇本陣奥谷
冬の風物詩である『脇本陣奥谷』の「斜光」 ©(一社)南木曽町観光協会

『脇本陣奥谷』は代々、脇本陣(本陣の予備的役割)や問屋を勤めた林家の住宅。現在の建物は1877年(明治10年)にそれまで使用が禁制されていたヒノキをふんだんに用いて建てられた威風堂々たる造りで、2001年(平成13年)に国の重要文化財に指定された。囲炉裏のある屋内に格子戸から光が入る「斜光」は冬限定の幻想的な光景で、多くのカメラマンや観光客が訪れる。島崎藤村の初恋の相手「ゆふ」さんの嫁ぎ先としても知られる。

【INFORMATION】

【住所】長野県木曽郡南木曽町吾妻2190(☞Google Maps
【アクセス】妻籠観光案内所より徒歩約1分
【詳細】公式サイト
【備考】当面の間、第2・4木曜は休館(木曜が祝日の場合は開館)

03-4 歴史資料館

3-4 歴史資料館
「脇本陣奥谷」に隣接する『歴史資料館』©(一社)南木曽町観光協会

「脇本陣奥谷」に隣接する『歴史資料館』は、原始時代から近現代までの南木曽町をはじめとする木曽地方の歴史を模型や映像などで分かりやすく紹介。「妻籠宿」の町並み保存運動に関する資料が展示されている。

【INFORMATION】

【住所】長野県木曽郡南木曽町吾妻2190(☞Google Maps
【アクセス】妻籠観光案内所より徒歩約1分
【詳細】公式サイト
【備考】当面の間、第2・4木曜は休館(木曜が祝日の場合は開館)

03-5 寺下の町並み

3-5 寺下の町並み (1)
「妻籠宿の原点」ともいわれる寺下地区の町並み ©(一社)南木曽町観光協会

「妻籠宿」で最初に町並み保存運動が行われた「寺下」地区。「出梁(だしばり)造り」や「竪繁格子(たてしげごうし)」といった江戸時代の旅籠の建築特徴が残された家屋が並ぶ。「妻籠宿」で最も古い建造物の一つである「上嵯峨屋」や、現存する民家の中で比較的古い形式の「下嵯峨屋」が一般公開されている。

【INFORMATION】

【住所】長野県木曽郡南木曽町吾妻804(☞Google Maps
【アクセス】妻籠観光案内所より徒歩約3分
【詳細】南木曽町観光協会公式サイト

03-6 高札場

3-6 高札場
「妻籠宿」の北側(江戸の方面)に位置する『高札場』 ©(一社)南木曽町観光協会

幕府が庶民に対しての禁制や御法度を示した『高札場』は、今でいう「官報掲示板」。幕府の威厳を示すかのようにかなりの高さから見下ろす形で「高札」が掲げられている。JR「南木曽駅」から向かった「妻籠宿」の玄関口に建つ。

【INFORMATION】

【住所】長野県木曽郡南木曽町吾妻876(☞Google Maps
【アクセス】妻籠観光案内所より徒歩約3分
【詳細】南木曽町観光協会公式サイト

03-7 妻籠郵便局・郵便史料館

3-7 妻籠郵便局・郵便史料館
レトロな趣の『妻籠郵便局』。『郵便史料館』が併設 ©(一社)南木曽町観光協会

木造の古風な建物に黒いポストが佇む『妻籠郵便局』。窓口で提出した郵便物はオリジナルの消印を押してお届け(ポスト投函ではなく必ず窓口で)。

【INFORMATION】

【住所】長野県木曽郡南木曽町吾妻2197-5(☞Google Maps
【アクセス】妻籠観光案内所より徒歩約30秒
【詳細】南木曽町観光協会公式サイト
【備考】窓口営業時間は平日の9〜17時(土日・祝日は休み)

 

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04 食とお土産

4 食とお土産_1
木曽地方名物の五平餅に舌鼓 ©(一社)南木曽町観光協会

信州そばや五平餅など、長野県や木曽地方ならではの「食」が楽しめるのも『妻籠宿』の魅力の一つ。初夏限定の「朴葉巻き」や秋の「栗きんとん」など、季節を感じる和菓子も味わいたい。

「お土産」も充実しており「南木曽ろくろ細工」や「あららぎ桧笠」「田立の和紙」といった地元・南木曽町の伝統工芸品などを手に取ることができる。

詳細は下記をご覧ください。
飲食店一覧
土産物屋一覧

4 食とお土産_2

多種多様な伝統工芸品の数々が土産処に並ぶ ©(一社)南木曽町観光協会

05 イベント

05-1 和智埜神社夏季例大祭

5-1 和智埜神社祭礼
神社から宿場へ下るみこし ©(一社)南木曽町観光協会

毎年7月23〜24日に開催される「妻籠宿」の鎮守「和智埜(わちの)神社」最大のお祭り。1日目の夜に神社を出発したみこしは「げにもさよな」という掛け声とともに2日間にわたり宿場内を練り歩いた後、神社に還る。2日目の本祭りでは、宿場内に屋台が並びひときわ賑わいを見せる。

【INFORMATION】

【開催時期】7月23~24日
【詳細】南木曽町観光協会公式サイト

05-2 文化文政風俗絵巻之行列

5-2 文化・文政風俗絵巻の行列
文化文政時代の宿場の風俗を再現した行列。訪れた観光客も一緒に歩む ©(一社)南木曽町観光協会

毎年11月23日に開催される『文化文政風俗絵巻之行列』。「妻籠宿」保存事業のはじまりを記念して1968年(昭和43年)の初開催以来続く祭事。武士や浪人、鳥追い女などに扮した地元住民およそ130人からなる行列が宿場内を練り歩き、文化文政時代の宿場の風俗を再現。長持唄が唄われる中を進む木曽馬に乗った花嫁の行列や山駕籠(やまかご)に乗った子どもたちの一行も。

【INFORMATION】

【開催時期】11月23日
【詳細】南木曽町観光協会公式サイト

05-3 木曽路 氷雪の灯祭り

5-3 氷雪の灯祭り
冬、「妻籠宿」を温かく照らすキャンドルの数々 ©(一社)南木曽町観光協会

中山道・木曽路沿いの各地で開かれる冬のライトアップイベント『木曽路 氷雪の灯祭り』。「妻籠宿」では2月の第3土曜日に開催され、約600個のアイスキャンドルが宿場に並び、幻想的な夜を演出。うどんやホットワインなどの振る舞いもある。

【INFORMATION】

【開催時期】2月第3土曜日
【詳細・問い合わせ】南木曽町観光協会公式サイト

06 妻籠宿周辺の観光スポット

06-1 桃介橋・福沢桃介記念館(南木曽町)

6-1 桃介橋・福沢桃介記念館(南木曽町)
日本最大級の木製の橋『桃介橋』 ©GoNAGANO観光データベース

福沢諭吉の娘婿で“電力王”と称された福沢桃介が水力発電の開発を目的に建設した『桃介橋』。全長247mと木製の橋としては全国屈指の規模を誇り、国の重要文化財に指定。ここから車でおよそ1分の『福沢桃介記念館』は大正期に建てられた別荘。桃介とパートナーの川上貞奴の遺品などが展示されている。

【INFORMATION】

【住所】長野県木曽郡南木曽町読書(☞Google Maps
【妻籠宿からの距離】車で約6分
【アクセス】長野自動車道「塩尻IC」より車で約100分
【詳細・問い合わせ】南木曽町観光協会公式サイト

06-2 柿其渓谷(南木曽町)

6-2 柿其渓谷(南木曽町)
『柿其渓谷』のハイライト「牛ヶ滝」。花こう岩をくり抜くように柿其川が落下する ©GoNAGANO観光データベース

巨大な花こう岩に囲まれた『柿其(かきぞれ)渓谷』。エメラルドグリーンの清流とともに春はツツジやシャクナゲ、秋には紅葉といった四季とのコラボレーションが楽しめる景勝地。

【INFORMATION】

【住所】長野県木曽郡南木曽町読書(☞Google Maps
【妻籠宿からの距離】車で約25分
【アクセス】長野自動車道「塩尻IC」より車で約90分
【詳細・問い合わせ】南木曽町観光協会公式サイト

06-3 阿寺渓谷(大桑村)

6-3 阿寺渓谷(大桑村)
砂小屋山に源を発する阿寺川が流れる渓谷 ©GoNAGANO観光データベース

“阿寺ブルー”と称される透明度抜群の清流『阿寺渓谷』。川の両岸には木曽五木(ヒノキ・アスナロ・コウヤマキ・ネズコ・サワラ)が林立し、豊かな自然を五感で堪能できる。

【INFORMATION】

【住所】長野県木曽郡大桑村野尻(☞Google Maps
【妻籠宿からの距離】車で約15分
【アクセス】長野自動車道「塩尻IC」より車で約90分
【詳細】大桑村公式サイト

06-4 阿智・昼神温泉郷(阿智村)

6-4 阿智・昼神温泉郷(阿智村)
長野県南部の阿智村に広がる『昼神温泉郷』 ©GoNAGANO観光データベース

環境省が認定した“日本一の星空の村”として有名な阿智村にある『昼神温泉郷』。約20軒の温泉旅館やホテルが点在し“美肌の湯”と呼ばれるアルカリ性単純硫黄泉が堪能できる。

【INFORMATION】

【住所】長野県下伊那郡阿智村智里(☞Google Maps
【妻籠宿からの距離】車で約30分
【アクセス】長野自動車道「塩尻IC」より車で約70分
【詳細】公式サイト
【備考】当面の間、中央自動車道「園原IC」からのアクセス不可(塩尻IC・飯田山本ICからはアクセス可)


文:松尾 奈々子
 

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