『長野県プロスポーツ応援ツーリズム』Vol.6「県民球団として親しまれるプロ野球チーム〈信濃グランセローズ〉のホーム観戦のススメ」
長野県内には、サッカー、フットサル、バスケットボール、3×3、バレーボール、野球などさまざまな種目のプロスポーツチームがあり、県内各所に各スポーツの選手たちが戦う姿を生で観戦できるホームスタジアムやアリーナがあります。
今回紹介するのは開放感あふれる屋外スポーツのひとつ、プロ野球・独立リーグの〈信濃グランセローズ〉です。チームの成り立ちから観戦の楽しみ方まで、深掘りしてお届けします。
※この記事は、2024年2月29日時点における情報をもとに制作しています。
TOP PHOTO:@信濃グランセローズ
県内唯一のプロ野球チーム 地元出身者も活躍
プロ野球独立リーグ『ルートインBCリーグ(ベースボール・チャレンジ・リーグ)』の中地区に所属する〈信濃グランセローズ〉。リーグは四国アイランドリーグに次いで、2006年に設立されました。当初は北信越地方の4県(新潟・富山・石川・長野)にチームが置かれ、そのうちの一つとして創設されたのが〈信濃グランセローズ〉でした。設立発起人会が全県に名前を公募した結果、県獣であるカモシカを指す『Serows』に人気が集中。長野県の雄大な自然を表す『Grand』を組み合わせ、チーム名が決まりました。
これまで『ルートインBCリーグ』北地区を5度にわたって制覇。2017年と22年には、各地区を勝ち抜いた球団が出場する『リーグチャンピオンシップ』でも優勝を遂げました。しかし、いずれの年も日本一を決める『グランドチャンピオンシップ』で敗れ、悲願達成はならず。それでも「今年こそは」と、独立リーグ日本一を目標に掲げて挑んでいます。
チームを率いるのは、松本市出身の柳沢裕一監督。2019年に就任して以降、多くのタイトルに導いています。今季は東京ヤクルトスワローズから復帰した松井聖をはじめ、元プロ選手が3人加入。長野県出身選手も5人在籍し、地元を盛り上げます。選手たちが目指すのは、セ・リーグとパ・リーグを擁するNPB(日本野球機構)入り。ドラフト会議での指名や移籍を目指すべく、日々練習に励んでいます。
県内10カ所で試合を開催 気軽さも魅力の一つ
〈信濃グランセローズ〉は中野市を拠点に、県民球団として県内10カ所で試合を開催。『長野オリンピックスタジアム』は大規模なスタジアムです。諏訪湖の近くにある『しんきん諏訪湖スタジアム』、浅間温泉にある『セキスイハイム松本スタジアム』――。各球場付近に観光スポットがあり、試合とセットで楽しむことができます。雨天の場合は中止となる可能性も高いので、天気予報のチェックをお忘れなく。
チケットは当日券が1,500円(こども500円)で、前売り券だと300円(200円)オトク。e+(イープラス)から購入することができます。球団マスコットのグラッツェが盛り上げたり、選手全員で観客を見送ったりと、試合以外にも楽しめる要素が満載です。ホームランボールとファールボールを記念として持ち帰ることもOK。NPBのプロ野球よりも敷居が低く、気軽に楽しめるのも一つの魅力と言えます。平日にも行われているため、ふらっと立ち寄って楽しんでみましょう!
〇信濃グランセローズ公式ウェブサイト
https://www.grandserows.co.jp/
構成:田中 紘夢、松元 麻希 取材・文:田中 紘夢
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