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『長野県プロスポーツ応援ツーリズム』Vol.2「V1男子で激戦を繰り広げるバレーボール男子プロチーム〈VC長野トライデンツ〉のホーム観戦のススメ」

長野県内には、サッカー、フットサル、バスケットボール、3×3、バレーボール、野球などさまざまな種目のプロスポーツチームがあり、県内各所に各スポーツの選手たちが戦う姿を生で観戦できるホームスタジアムやアリーナがあります。

南箕輪村をホームタウンとするプロバレーボール男子チーム〈VC長野トライデンツ〉は、『2023-24 V.LEAGUE DIVISION1 MEN(V1男子)』という国内最高峰のリーグに所属し戦い続けています。

今回は、そんな〈VC長野トライデンツ〉のホームゲーム観戦に興味がある人に向けて、チームの概要と観戦のポイントをお届けしましょう。

※この記事は、2024年1月31日時点における情報をもとに制作しています。

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TOP PHOTO:©️VCNAGANOTRIDENTS

南信のファンの熱い応援を受けて戦う“サラリーマンVリーガー”集団

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2023-24シーズンに登録されている〈VC長野トライデンツ〉の選手は15名。2024年1月以降には5名の内定選手も追加される予定だ。©️VCNAGANOTRIDENTS

〈VC長野トライデンツ〉は、2008年に上伊那郡南箕輪村で『VC長野グロース』として設立しました。南箕輪村の人口は、16,083人(2023年4月1日現在)。自治体の規模は県内のどのプロスポーツチームのホームタウンよりも小さいですが、南信地域を拠点とする唯一のチームということもあり、地元の熱いサポートを強みにして成長を続けています。

現在のチーム名となったのは2010年。2015-16シーズンに『VチャレンジリーグⅡ』へ参入して優勝を飾り、2016-17、2017-18シーズンは『VチャレンジリーグⅠ』に所属。そして2018-19シーズン以降は『V.LEAGUE(Vリーグ)』のディビジョン1という、国内最高峰のリーグに所属しています。

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川村慎二監督はパナソニックパンサーズ在籍時の2017-18シーズンに、監督としてVリーグ、天皇杯、黒鷲旗の三冠を達成した実績をもつ

2022-23シーズンよりチームを率いているのは、元プロバレーボール選手であり、V1男子の強豪チーム『パナソニックパンサーズ』の監督を務めていた川村慎二監督です。パナソニックパンサーズで川村監督と5シーズンをともにした古田博幸コーチも加わった現体制で、2シーズン目を迎えています。

〈VC長野トライデンツ〉の選手の大きな特徴は、“サラリーマンVリーガー”が多いということ。ミドルブロッカーのトレント・オデア選手、リベロの備一真選手、オポジットの修成城選手以外の選手たちは、地元企業や役場に勤めながら選手生活を送っています。

Vリーグでは大手企業の傘下となっているチームが多く、V1男子のランキングにおいてもそれら企業チームが上位を占めています。一方〈VC長野トライデンツ〉は、数少ない地域発のクラブチーム。だからこそ、チーム、スポンサー、ファンが一体となって勝利へ向かえるということが、大きな価値をもっているのです。

〇VC長野トライデンツ公式ウェブサイト「チームプロフィール」
https://vcnagano.jp/about/

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南箕輪村のマスコットキャラクター『まっくん』と、〈VC長野トライデンツ〉のマスコットキャラクター『グロッテ』。グロッテは、イヌ科動物のコヨーテがモチーフに

試合前をもっと楽しむために押さえておくべき4つのポイント

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現地観戦では、プロバレーボール選手の高いジャンプ力を間近で見ることができる。©️VCNAGANOTRIDENTS

ここからは、〈VC長野トライデンツ〉の試合前に押さえておくべきポイントを3つに絞ってご紹介します。

①今シーズンの注目選手を予習しておこう

初観戦の場合はとくに、注目選手を事前に調べておけば観戦時の楽しみが広がります。ここでは昨シーズンからの継続選手で、〈VC長野トライデンツ〉を支えているふたりを注目の選手としてピックアップしました。

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キャプテンの池田颯太選手。ポジションはアウトサイドヒッター兼オポジット。©️VCNAGANOTRIDENTS
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備一真選手。ポジションはリベロ。日本人選手のなかでは唯一のプロ契約選手だ。©️VCNAGANOTRIDENTS

〇VC長野トライデンツ公式ウェブサイト「選手・スタッフ」
https://vcnagano.jp/players/

②座席チケットは事前に確保

〈VC長野トライデンツ〉のホームゲームにおける座席チケットは、アリーナによって種類や値段が異なります。ホーム側かアウェイ側か、1階席か2階席か、どのような観戦をしたいかを考慮して座席を選び、事前にチケットを購入しておくことをおすすめします。

ちなみにVリーグの場合、『Vリーグチケット(Vチケ)』と呼ばれるVリーグ公式のチケット購入サイトでチケットを事前に入手することが可能です。また〈VC長野トライデンツ〉は、『ちけっとぴあ』での販売も行っています。

〇Vリーグ公式ウェブサイト「Vリーグの観戦チケット購入方法」
https://www.vleague.jp/ticket/about/

〇VC長野トライデンツ公式ウェブサイト「ホームゲーム情報」
https://vcnagano.jp/ticket/

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松本市総合体育館の1階席から観戦した場合の見え方はこちら。1階席で観戦するメリットのひとつは、アタックやサーブ、ブロックなどの場面において選手たちの高い跳躍力を間近に見られること
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松本市総合体育館の2階自由席から観戦した場合の見え方(2022-23シーズン撮影)。1階席に比べて選手の姿は小さくなってしまうが、コート全体を見渡すことができる

③ホームアリーナは県内6箇所に点在

〈VC長野トライデンツ〉のホームゲーム会場としてもっとも多く使われているのは、松本市美須々にある松本市総合体育館です。ほかにも、ことぶきアリーナ千曲(千曲市)、スワンドーム(岡谷市)、ユメックスアリーナ(塩尻市)、ANCアリーナ(安曇野市)、エレコム・ロジテックアリーナ(伊那市)と県内6箇所でホームゲームが開催されています。ぜひ試合観戦とともに、各地域の観光も楽しんでくださいね。

〇VC長野トライデンツ公式ウェブサイト「ホームゲーム情報」
https://vcnagano.jp/ticket/

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ホームゲーム会場のひとつ、松本市総合体育館(松本市)。最寄駅はJR松本駅で、徒歩約50分。JR松本駅発着の路線バスを利用すれば、乗車時間20分で、最寄りのバス停から徒歩3~5分でたどり着ける(2023-24シーズンの松本市総合体育館におけるホームゲームはすべて終了)

試合当日はグルメやグッズを要チェック

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こだわりのグルメが充実している、ホームタウン南箕輪村ブース

試合当日、アリーナにはグルメやグッズなどさまざまなコンテンツが用意されています。また試合中に、だれでも気軽に応援に参加できるようサポートが行き届いている点もポイントです。

屋内外で販売されているグルメ&グッズ

〈VC長野トライデンツ〉のホームゲームでは、ホームタウンである南箕輪村のブースをはじめ、さまざまな飲食ブースが出店しています。どのアリーナで開催されるかによって出店する店舗も変わってくるので、チーム公式SNSなどで発信される情報などを事前にチェックしておきましょう。

アリーナ内の一角に設けられたグッズ売り場では、応援グッズであるタオルマフラーやペンライトはもちろん、ユニフォーム、日常使いできる文具などさまざまなオリジナル商品が並びます。飲食ブースとともに、試合前や試合後に時間を見つけて足を運んでみてください。

〇VC長野トライデンツ公式ウェブサイト「オンラインストア」
https://vcnagano.jp/item/

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左)グロッテがパッケージに描かれた大芝高原おもてなしプリン「グロッテプリン」。右)南箕輪村ブースではプリンのほか、『黒亀まん頭』、『真っ黒ドーナツ』、『ほうじ茶シフォンケーキ』など、地元産のスイーツも販売されている
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アリーナの屋外にはキッチンカーや屋台が並ぶ。試合当日の腹ごしらえはここで済まそう
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アリーナ内に設けられたグッズ売り場。オンラインストアで取り扱われていないグッズも多数ある

試合中は応援団長とチアリーダーズによる応援サポートが

スポーツ観戦の醍醐味のひとつは、コート上の選手たちに熱い応援を送ることでしょう。〈VC長野トライデンツ〉では、入場者に無料で応援用のハリセンが配布されます。さらにチーム専属の応援団長やチアリーダーズが応援をサポートしてくれるので、初観戦でも問題なく、応援に参加できるはずです。

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選手入場やハーフタイムなどにダンスパフォーマンスを行い、観客を魅了するチアリーダーズ
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〈VC長野トライデンツ〉の応援団長・北澤ユウジ氏。チームがどんな状況でも、ハリセンとコールで会場全体を盛り上げてくれる

チームのホームタウン・南箕輪村の『信州大芝高原』へGO!!

南箕輪村は、〈VC長野トライデンツ〉を設立当初から支え続けるホームタウンです。チームの応援の一環として、南箕輪村の観光スポットへも出かけてみませんか? ここではチームとの関係が深い、南箕輪村のおすすめ観光スポット『信州大芝高原』をご紹介します。

信州大芝高原は、オートキャンプ場やウォーキングコース、スポーツ施設、日帰り温泉などが揃う多目的な公園です。一帯が森に囲まれているので、公園内にいるだけで心地よさを感じられます。公園内にはナポリピッツァ専門店『pizzeria arcobaleno』やガレット専門店『味工房ガレットカフェ』もあるので、アクティビティ目的ではなく、ランチ目的で気軽に利用することもできます。

アクティブに身体を動かしたい人にとっても、静かに森の心地よさを感じたい人にとっても、信州大芝高原に行けば満足感を得られるでしょう。

〇信州大芝高原
http://oshiba.jp/

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公園内にある日帰り温泉『大芝の湯』。露天風呂やサウナがあり、地元民にも大人気。©️信州大芝高原
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左)地元産の農産物や加工品が販売されている直売所『大芝高原 味工房』には、タオルなどが並ぶ〈VC長野トライデンツ〉のコーナーが。右)公園内には『森林セラピーロード』として整備された散策路があり、アカマツなどの針葉樹に囲まれながら森林浴を楽しめる

2024-25シーズンから始まる新リーグ構想に向けて

Vリーグでは、2024-25シーズンから世界最高峰リーグ『S-V.LEAGUE(SVリーグ)』が新設されることが決まっています。このSVリーグに所属できるのは、競技力だけでなく、運営母体の組織力や事業力などすべての分野でライセンスをクリアしたクラブのみ。

そして〈VC長野トライデンツ〉は、このSVリーグへの参入を目指しています。観戦する人が増えれば増えるほど、その目標の達成に近づけることは間違いありません。今シーズンも2024年3月まで試合が予定されているので、積極的にホームゲームへ足を運んで、次のステップへ向かうチームを応援しましょう!


構成・取材・文:松元 麻希

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