女子旅で大活用!『旅する北信濃』雪の休日・白馬村編
大自然の中でスキーをしたい、テレビやインスタでよく見る銀世界に行ってみたい。でも、クルマの運転は苦手だし、雪道の運転なんてできる気がしない……。と思う方は多いですよね。長野県では車を運転することなく、公共交通機関でスキー場まで行けるのです。さらに『旅する北信濃』を利用すれば、スキー旅行の情報収集も支払いもスマートフォンで完結することを知ったので、旅の計画を立てることに。旅のナビゲーターは、2014年にソチ五輪のフリースタイルスキー・ハーフパイプの日本代表で活躍された上野マナミさん(大会出場時は三星マナミ)と白馬を満喫する旅に出かけました。
『旅する北信濃』『エキトマチケット』との出会い
東京駅から長野駅までは新幹線で約1時間30分。長野駅東口バス乗り場で上野さんと合流。アルピコ交通の特急バスで白馬に向かいます。
上野さんはスマホを出して、ある画面を見せてくれました。「今回は『旅する北信濃』と『エキトマチケット』をフル活用するので、お財布は出しません。白馬行きのバスも、スマホで購入、利用できるんですよ」と。
『旅する北信濃』は、スマホひとつで便利にお得に長野県の北信濃エリアの旅を楽しめるサービスのことです。観光施設の情報やアクティビティ、地元のグルメもチェックすることができてお得な情報がたくさん載っているサイトなのです。『エキトマチケット』はJR東日本の電子チケットで、『旅する北信濃』サイト内、または『JRE MALL』サイト内で購入でき、飲食店から観光施設で使用できます。海外にもよく訪れる上野さんはもっぱらキャッシュレス派。情報収集から支払いまで、全てスマホがあれば完結することは、荷物を最小限にしたい私たちにとって魅力的なのです。
利用するための登録は4ステップだけです。☞① QRコードを読み込み『旅する北信濃』のサイトへ。☞②「サービス利用はこちらから」をタップします。☞③TOPページ右上の『新規登録』をタップします。☞④新規登録ページで必要事項を入力しましょう。以上で準備は完了です。
*QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
『旅する北信濃』のサイトに登録し、早速バスのチケットを購入して乗り込みます。登録も簡単にできたし、お支払いはモバイルSuicaか、クレジットカードを登録するだけです。
白馬村内に入り「さんさんパーク」を過ぎると、突然、白銀の世界が目の前に広がりました。手前に白馬エイブル五竜スキー場、右手奥には北アルプスの白馬三山が見えました。テレビやインスタグラムで見ていた景色よりも、堂々とした山の眺めに眠気が一気に吹き飛びました。これは良い旅になる予感!
●使用チケット
・長野・白馬往復きっぷ(有効期間2日間)
※片道きっぷも販売中
北アルプスを望む絶景カフェ〈THE CITY BAKERY〉で朝食を!
白馬岩岳スノーフィールドに到着し、ゴンドラで山頂へ。「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(白馬マウンテンハーバー)」の有名なフォトスポットで写真撮影します。雄大な北アルプスを背景にシャッターを切ることができる絶景スポットです。雪山と上野さんの笑顔がマッチした良い一枚が残りました。撮影を楽しんだ私たちは、<THE CITY BAKERY(ザ シティ ベーカリー)>でモーニングにしました
「私は岩岳に来るといつもメープルビスケットを買ってしまうぐらい大好きなんです」とブレンドコーヒー片手に話す上野さん。メープルの甘さとベーコンのしょっぱさがたまらないのです。
私はティーラテと紅茶とチョコのビスケット。紅茶とチョコのビスケットは、アールグレイの香りと甘いチョコがちょうどよいバランスでした。
●使用チケット
・白馬岩岳金券付きリフト1日券パック引換券
HAKUBA MOUNTAIN HARBOR〈THE CITY BAKERY〉
所在地:長野県北安曇郡白馬村北城12056 株式会社岩岳リゾート
TEL:0261-72-2474
URL:https://iwatake-mountain-resort.com/winter
営業時間:8:15~16:00。〈THE CITY BAKERY〉9:00~15:30(L.O) 。
絶景スキーと白馬ガレットの素敵な関係
エスカルプラザ前のゴンドラステーション、山麓「とおみ駅」から、8人乗りのゴンドラ「五竜テレキャビン」に乗車。全長約2,000m、高低差約700mの距離を約8分で、標高1,515mの「アルプス平駅」に到着します。ゴンドラを降りると、目の前には雄大な北アルプスが間近にみられました。白馬岩岳スキー場から見える山の表情とはまた違って新鮮です。白馬の町も見渡すことができる絶景スポットでした。
アルプス平は標高が高いので雪質が良く、歩くと「キュッ、キュッ」と鳴りました。「良い雪だね」と上野さんの口角が上がりました。上野さんはスキーを、私はスノーボードを。パノラマコースは白馬の町まで見渡せる眺めに笑顔がこぼれます。オリンピック選手のダイナミックな滑りは間近で見ると迫力が違いますね。
ランチは山麓にあるエスカルプラザ内の〈レストラン ハル〉で提供している、白馬名物の「ガレット」が目当て。「ガレット」は元々フランスの郷土料理で、そば粉と水、塩などを混ぜて寝かせた生地を利用したクレープに近いフードです。
ご当地メニューの「白馬ガレット」に注目しました。「白馬ガレット」は白馬で作られたそば粉を使った生地に、地元の食材を合わせ、なおかつ白馬クレーピエが提供するものしか名乗れないルールがあるそうです。
「五竜ガレット・コンプレート」は、生地と共に火の入ったとろーりチーズ、温泉卵、贅沢にのせられた白馬豚、そして提供の直前にふりかけられたチーズの良い香りに口角が上がります。温泉卵にナイフを入れる瞬間はいつでもワクワクしますね。ガレットは普通のクレープよりももちっとした食感で、白馬豚を黄身に絡めて一緒に食べれば、信州の旨みがじわーっと口の中いっぱいに広がります。
「やっぱり旅行の醍醐味って、その土地のものや特産品を食べることですよね。スキーで身体を動かしたあとは格別だなあ」とゲレンデを眺めながら、私たちはお皿を空にしたのでした。
●使用チケット
エイブル白馬五竜&Hakuba47リフト1日券引換券
〈レストラン ハル〉
所在地:長野県北安曇郡白馬村神城22184-10 エイブル白馬五竜 エスカルプラザ
TEL:0261-75-2101
URL:https://www.hakubaescal.com/winter/
営業時間:10:00~15:30(L.O.)。
アプレスキーは優勝2回の噂のピザとクラフトビールで
エイブル白馬五竜スキー場とHakuba47スキー場は山頂で繋がっていて、1日で2か所のスキー場を滑ることができます。多様なコースを楽しんで、Hakuba47のベースまで滑り降りてきました。
上野さんが「“アプレスキー”って知っていますか?フランス語なんだけど、直訳すると「スキーの後」っていう意味で、スノーリゾート地ではスキーの後に食事やお酒を楽しむ文化があるんですよ」と。そこで、ゲレ食バトルでも2回も優勝経験があるピザ店の<ピザハウス ルイス>に向かいました。スキー場でありながら、ここのピザ窯は本場のイタリアのナポリの職人が来日して制作されたストーリーがあり、こだわりが詰まっているようです。
クリスピータイプのサクサクした生地のピザにも、信州の魅力が詰まった食材を使用しています。「信州みそのきのこピザ」は3種類のきのこ(えのきだけ、まいたけ、ぶなしめじ)に甘辛いみそのソースとアクセントの長ネギがトッピング。口に入れたときはみその甘味を感じたけど、後味にピリッと辛みを感じます。どうやら青唐辛子の胡椒みそが良いスパイスになっていて、ビールがすすんでしまいますね。
「野沢菜ピザ」は2015-16年のゲレ食バトルで優勝しているピザで、長野県らしい食材の野沢菜とベーコンとチーズ。ガーリックの風味と野沢菜・ベーコンの塩味がマッチしています。軽い食感が食べやすく、次から次へと手が伸びたのでした。
〈ピザハウス ルイス〉
所在地:長野県北安曇郡白馬村神城24196-47 白馬フォーティセブン
TEL:0261-75-3533
URL:https://www.hakuba47.co.jp/winter/
営業時間:土日祝:9:00~15:00(L.O)。 平日:9:00~14:00(L.O.)。 木曜日定休。
*今回の旅の全てはスマートフォンで完結してしまいました。
また、今回紹介した白馬エリアだけではなく、志賀高原エリアや野沢温泉エリアのスキー場を利用できるチケットもあるので、今年の冬は『旅する北信濃』を活用して便利で快適な旅を計画してみてはいかがでしょうか。
『旅する北信濃』
https://lp.maas-portal.com/tabisuru-kitashinano/
『エキトマチケット』
https://www.jreastmall.com/shop/pages/ekitoma.aspx
写真:杉村 航 取材・本文:松井 英子
<著者プロフィール>
松井 英子(Eiko Matsui)
ライター・動画クリエイター。大阪出身。看護師になった後、スノーボードにハマって27歳でスポンサーを獲得する。10年ほどスロープスタイル・フリーライドのプロとして活動。現在はアンバサダーとして、スノーボードの普及やスキー場を含む観光の発信をSNSで行っている。白馬村で3シーズン生活経験あり。現在は群馬在住。夏は家庭菜園と登山を楽しんでいる。
〈三星 マナミ〉
上野 マナミ(旧姓:三星)
2014年ソチ冬季五輪日本代表(スキー・ハーフパイプ競技)
神奈川県横浜市出身。キャンプ等の野外活動好きの父の影響でスキーと出会い、兄の影響でアルペン競技を始める。同時に子役タレントとしての活動を始めるが中学進学の機会に引退しアスリートの道へ。法政大学へ進学し卒業を機にアルペンからフリースタイル競技へ転進しプロ活動と並行し世界大会を転戦。2009年の世界選手権で競技引退し夫と共にアウトドアアクティビティーサービス事業を主軸とした株式会社ドリームシップを起業し、長野県野沢温泉村へ移住。長女出産後に競技へ復帰し2014年ソチ五輪に出場。その後一般社団法人MANを設立。現在は県教育委会スポーツ課スポーツ推進審議会委員、公益財団法人長野県スポーツ協会理事に就任。多岐に渡り自身のスポーツを通じて得た経験を活かし活動中。
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