『信州型ユニバーサルツーリズム』 誰もが楽しめるアウトドアフィールドを求めて。
長野県では『信州型ユニバーサルツーリズム』が推進され、誰もがストレスなく観光を楽しめる設備やサービスを整えています。今回は老若男女問わずハンディをもつ人も気兼ねなく足を運べるスポットをご紹介。
top photo:©富士見高原リゾート
あらゆる負担をサポートするホスピタリティで内閣府も表彰
〈富士見高原リゾート〉
長野県富士見町、八ヶ岳の裾野に位置する〈富士見高原リゾート〉。敷地内にスキー場、ゴルフコース、庭園を備えるレジャースポットです。グリーンシーズンは、ゲレンデの斜面を利用した庭園へ。マリーゴールドや白樺など、エリアごとに季節の植物を楽しめます。
さらに「自動運転の天空カート」なら、ハンドリングなしで、標高1,250mの高原まで25分間の小旅行も体験できます。宿泊は、ホテル、キャンプサイト、貸別荘など、好みのステイ方法で。広大なキャンプエリア、隣同士の間隔の広い貸し別荘で、周囲を気にせずリラックスして過ごせるのも魅力的です。内閣府の『ユニバーサルデザイン推進功労者』表彰実績も。
楽しめる風景
・南アルプスと八ヶ岳に囲まれた「ロマンスエリア」でマリーゴールド、「白樺エリア」で白樺林やアジサイ、「展望ロックガーデン」で高山植物や山野草などの植物観賞を楽しめる
・「望郷の丘展望台」から日本三大高峰の富士山・北岳・奥穂高岳を望める
特長的な設備やサービス
・駐車場からテントサイトやトイレが近い
・聴覚障がいや視覚障がいをもつ人に、筆談やサポートも
・個別に滞在中のプランニングの相談も可能(ユニバーサルフィールドツアー)
・アウトドア車椅子「Hippo」を7台備え、施設内にて利用可能(無料)
スタッフの保有資格と人数
・介護士のスタッフ 2名
・アイサポートメッセンジャー 1名
・介護福祉士(ツアー時、必要に応じて配備)
施設担当者からのコメント
キャンプや自然体験は、誰もが思い思いに楽しめるレジャーだと考えています。まずはなんでも挑戦してみることが大切です。〈富士見高原リゾート〉では、来場する方へのサポート体制を整えておりますので、お気軽にお越しください!ご来場お待ちしております。
詳しくは〈富士見高原リゾート〉 でチェック
観光協会と連携したユニバーサルツーリズムに着手
〈戸隠キャンプ場〉
長野市街地から車で45分ほど。〈戸隠キャンプ場〉は、標高1,200mの〈妙高戸隠連山国立公園〉内に位置します。200張り以上の設営が可能なフリーサイトをはじめ、コテージやログキャビン、バンガローなどシチュエーションに合わせた滞在を楽しめます。場内の入り口に流れる「さかさ川」は真夏の滞在に欠かせない遊び場。浅い川なので安心して子どもと遊べ、車を横付けすることもできます。
〈戸隠キャンプ場〉は、2018年頃から信州大学の講習を受けるなど、ユニバーサルツーリズムに対応します。車椅子利用者やサポートが必要な方向けの観光サービス窓口「戸隠ユニバーサルツーリズムデスク」をもつ戸隠観光協会とも連携。アウトドア用車椅子や簡易スロープ、車椅子用レインウェアなど、戸隠高原散策を充実させるレンタル品も借りられます。
楽しめる風景
・広大なフィールドから望む戸隠連峰
・放牧された牛、馬や小動物とふれあえる戸隠牧場(キャンプ場隣接)
・駐車場すぐのところにある浅瀬の「さかさ川」では、子どもも安心して遊べる
特長的な設備やサービス
・アウトドア用車椅子(マウンテントライク、MTプッシュ、ヒッポキャンプ)の貸出中(無料)
・MTプッシュの介助
・車椅子けん引装置の貸し出し(無料)
・簡易スロープなど各種介助用品の貸し出し(無料)
・バリアフリー対応のログキャビン 2棟
・バリアフリー対応のトイレ 3箇所
※レンタル品はすべて戸隠観光協会にて、事前にご予約するのがおすすめ
スタッフの保有資格と人数
ユニバーサルフィールド・コンシェルジュ 2名
施設担当者からのコメント
広大な敷地をもつ〈戸隠キャンプ場〉は、フィールドに高低差が少なく、フラットなのが特徴です。標高1,200mの森の中、真夏の暑い時期でも快適に過ごしていただけて、心身ともにリラックスできる場です。ぜひ幅広い方に遊びに来ていただけたらと思います。ご来場の皆さんにご利用いただきやすいよう我々もサポートいたします。
詳しくは〈戸隠キャンプ場〉 でチェック
高山植物をもっと身近に
〈白馬五竜高山植物園〉
全国屈指のスキーリゾート・白馬村の〈エイブル白馬五竜スキー場〉。白銀のゲレンデは、グリーンシーズンになると〈白馬五竜高山植物園〉に変わります。標高1,515mの植物園へは8人乗りゴンドラ「テレキャビン」で、山麓駅から約2km(約10分)の道のり。園内には、通常標高700mから2,500m地点で見られる高山植物が咲き連ねます。振り返ると広がる北アルプスの山々もお見逃しなく。
麓のベースセンター〈エスカルプラザ〉には、そばや温泉なども楽しめて、1日ゆっくり過ごせます。ユニバーサルツーリズム・コンシェルジュのスタッフを中心に、ハンディをもつ方へ柔軟な対応でお迎えしています。
楽しめる風景
・「ヒマラヤエリア」で青いケシ、「スイスアルプスエリア」でエーデルワイスやアルペンローゼの植物観賞を楽しめる
・高山の花エリアで約12万株のコマクサをはじめ、標高2,500mの高山帯の植物も
・ゲレンデを振り返れば、北アルプスの眺望に圧巻!
特長的な設備やサービス
・障がい者向けアウトドア用車椅子「トレイルライダー」(料金【5,000円】、1.5時間のガイド・運転付き)
・多目的トイレ(エスカルプラザ、ALPS360)
・エレベーター(エスカルプラザ、テレキャビンとおみ駅)
スタッフの保有資格と人数
・トレイルライダーの運転は、全スタッフが対応可
・ユニバーサルフィールド・コンシェルジュ 1名
施設担当者からのコメント
かつて登山をしていたけど、今は体力的に難しいシニアの方は多いのではないでしょうか。〈白馬五竜植物園〉は、山に登らずとも山の醍醐味を味わえる施設です。車椅子ユーザーの方は、国内唯一のトレイルライダーを使用することにより、本来2,000m以上の高所でないと見られない植物観賞も手軽に楽しめます。
詳しくは〈白馬五竜高山植物園〉 でチェック
おわりに
長野県が誇る観光資源、アウトドア・フィールド。自然豊かな場所を誰もが手軽に楽しめるよう、多くの障壁をなくす設備やサービスが増えています。その第一線であらゆる困りごとをひとつでも多く減らしていこうと、豊かなサービスを模索している施設もたくさんあります。長野県のアウトドアフィールドをもっとユニバーサルに。さらなる発展に、今後も注目です。
関連ホームページ/ユニバーサルフィールド推進協議会
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