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メイドイン長野の 認定甘酒を飲んで 「発酵・長寿」を目指そう!

古くから人々に愛され、高い栄養価と健康効果も認められている甘酒。
今回は、2018年に全国で初めて長野県で開催された「甘酒鑑評会」で
受賞した長野県産甘酒をご紹介します。

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長野県が甘酒を推す理由

左から 1.豊島屋  2.北安醸造  3.よしのや  4.マルコメ  5.丸昌稲垣  の甘酒

日本一の味噌蔵数と、日本で2番目に多い酒蔵数を誇る長野県。昔から味噌や酒造りのオフシーズンである夏季に甘酒を作るという文化が根付いています。現在、県内で甘酒を製造する会社は40社以上。長野特有の発酵食産業と健康長寿の食文化を盛り上げていこうと、全国初の試みとして2018年から「甘酒鑑評会」が行わています。
長野県の甘酒の特徴について、第1回甘酒鑑評会の責任者で長野県食品工業協会事務局の蟻川幸彦(ありかわ・ゆきひこ)先生にお話を伺うと、「県産の甘酒は甘さが強い傾向にありますが、甘さの質がすっきりしていて、のど越しの良いタイプの評価が高かったと思います」と教えてくれました。では実際にどんな甘酒なのか、次の章で詳しくご紹介します。

鑑評会の責任者の蟻川幸彦先生

審査は15名の審査員で行われました

各蔵の個性が光る
長野県知事賞受賞甘酒5選

左から 1.豊島屋  2.北安醸造  3.よしのや  4.マルコメ  5.丸昌稲垣  の甘酒

2018年の甘酒鑑評会では、米、米麹、塩のみを使った甘酒48品(うち長野県産42)を対象に、15名の審査員による官能評価(色、味、香り、食感・のど越しに関わる17項目を3段階評価)が行われました。鑑評会の結果、上位5位に選ばれ、長野県知事賞を受賞した5つの甘酒をご紹介します。1~3は酒蔵が作った甘酒、4~5は主に味噌を作る会社の甘酒です。
蟻川先生曰く、「酒蔵では精米歩合(精米して残った割合)が30~70%の〝酒米〟を使っており、味噌蔵では精米歩合が90%程度のうるち米を使っています。原料、製法によって相当味の違いがみられます」とのこと。実際にどんな違いがあるのか、飲み比べてみましょう。

1. 神渡 造り酒屋のあまざけ/株式会社豊島屋

岡谷市の銘酒「神渡」を造る酒蔵。精米歩合は70%の酒米を用いた甘酒は、上品な米の香り、粒感の少ないのど越しの良さが高評。濃厚な甘さとコクのある味わいは、塩気のある漬物などと相性が抜群。

 

〈蟻川先生のおすすめポイント〉
米のうま味が溶け込んだとろとろ感

2. 北安大國 蔵づくり あまざけ/北安醸造株式会社 

大町市の銘酒「北安大國」を醸す北安醸造の甘酒。自家栽培の酒米(精米歩合70%)を使った甘酒は、甘さとうま味が際立つクリアな味わい。常温でも冷やしてもおいしい逸品。

 

<蟻川先生のおすすめポイント>
芳醇な甘さとほどよく残った粒感

3. 西之門「酒蔵大吟醸甘酒/株式会社よしのや 

善光寺西之門にある酒蔵。大吟醸用に35%まで磨いた酒米を使った甘酒は、濃厚な甘みと雑味を感じない華やかな香りが特徴で、とろとろ感も高評価。お酒が飲めない方への贈り物としても喜ばれそう。

 

〈蟻川先生のおすすめポイント〉
大吟醸ならではの雑味のないきれいな甘酒

4. プラス糀 糀甘酒/マルコメ株式会社 

全国一の味噌生産量を誇る味噌蔵のオリジナル麹菌を使った甘酒。ストレートタイプで軽くてあっさりとしたのど越し。ほど良い塩味で、だし汁と併せて鍋料理のベースにするなど料理の隠し味にも応用できます。

 

〈蟻川先生のおすすめポイント〉
さらりとしたのど越し

5. 民芸あまざけ/丸昌稲垣株式会社

飯田市で代々味噌と漬物を製造販売する醸造元が近年力を入れている甘酒。2分の1に薄める濃縮タイプで、お米の豊かな味が感じられる濃厚な味わい。温めて飲むのがおすすめ。

 

〈蟻川先生のおすすめポイント〉
際立つ白さとクリーミーなのど越し

※チャートの見方

甘酒20品を味覚センサで測定し、数値化したデータ。「コク」「うま味」「塩気・濃厚さ」「甘さ」は先味(口に入れたときに感じる)、「コクの余韻」「うま味の余韻」は後味(飲み込んだ後に感じる)を表す。中心から外側へ向かうほど数値が高い。

 

白さ・とろみ:5段階評価

夏こそ甘酒
長野県産甘酒で免疫力アップ!

寒い冬に温めて飲むイメージがある甘酒ですが、そもそも夏の風物詩ということをご存知でしたか? 砂糖が貴重だった江戸時代、庶民が手軽に飲める甘味であった甘酒。そこに含まれるブドウ糖には即効性の高い疲労回復効果が、オリゴ糖には腸内細菌の働きを活発にして免疫力を高め、病気を予防する効果があり、農作業などで体力を消耗しやすい夏にこそふさわしい飲み物として親しまれてきたのです。ぜひこの機会に甘酒を飲んで、暑さに負けない身体づくりにお役立てください。

甘酒は俳句の世界では夏の季語でもあります
   

【引用】「長野県甘酒おいしさのひみつ」(2018年長野県工業技術総合センター食品技術部門)
※現地での取材撮影は、感染予防対策に十分留意して取り組んでいます。

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