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土と人とふれ合う 農家ステイでリアルな田舎暮らし体験

グリーンツーリズムの一環として、
農家に泊まって農作業や土地の食文化を体験できる農家ステイが話題です。
長野県の豊かな里山で「食をつくる人」の営みから、
豊かな自然のすばらしさを再発見してみませんか?

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五感で体験する農家ステイ

農業がさかんな長野県には、都市生活者に農作業体験や食事などのサービスを提供し、農家や地域とふれ合うことでその価値を再発見してもらおうという農家民宿や農家民泊(※1)が増えています。お出かけできるようになったら、農家と一緒に五感を刺激する体験を通して、リアルな知識や発見、人とのつながりを体感してみませんか?

(※1)農家民宿…「旅館業法」に基づく簡易宿泊業。農林漁業者が営む農林漁業体験型民宿。宿泊者用のトイレ、洗面所、お風呂などがある。
農家民泊...「住宅宿泊事業法(民泊新法)」に基づき、農作業など農家の暮らしを体験してもらう目的で農家が営む。トイレや洗面、浴室は家主と共用の場合が多い。

〝非日常〟の時間を
おすそ分けしたい

農家ステイの最大の特徴は、農業体験を主軸とした農家の人とのふれあい。では、実際にどんな人がどんな体験を提供しているのか、具体例を紹介しましょう。

 

「健康的で、五感がフル稼働する〝非日常の時間〟を都会で暮らす人たちにおすそ分けできたら、と考えた末にたどり着いた私たちらしいおもてなしが、農業体験ができる〝農家民泊〟というスタイルでした」と話すのは、戸隠そばや戸隠神社で有名な長野市戸隠で「THE KOKONOE」を営む水谷翔さん。

 

2016年に三重県から長野県へ移住し、長野市地域おこし協力隊の一員として、高標高地での農業を実践を通して学びながら、ブログなどでそのプロセスやライフスタイルを発信。協力隊の任期を終えた現在は、高原花豆を中心に、約40種の野菜やエディブルフラワー(食べられる花)を化学農薬や化学肥料に頼らずに栽培。信州大学の大学院で土壌微生物の研究をする一方で、2018年から農家民泊を運営しています。

空き家だった民家を利用した「THE KOKONOE」の食堂

本格派も、のんびり派も。
選べる農業体験

農業体験を希望するお客様それぞれのニーズに応えるために、申込み時に細かいヒアリングをしているという水谷さん。基本的にはその時々で必要な農作業を一緒に体験してもらい、移住や就農を検討している人には、より実践に役に立つような土づくりや育苗などもレクチャーを交えて案内。戸隠連峰が間近に見える畑での農作業に、多くの人が「癒される~」と喜びの声をあげ、水谷さんの知見に基づいたアドバイスを求めて、リピートするお客様もいるそうです。
一方、ハードな農作業には自信がないという人や子連れの家族向けに、のんびりとしたプログラムを提供している施設もあります。長野市大岡の「農楽里ファーム」では、集落の中の田畑を自然農法の考え方などを農家の説明を受けながら散策し、途中で旬の野菜や山菜を収穫できる体験を実施。子どもたちにとっては普何気なく食べているお米や野菜がどのように栽培されているのかを学ぶ格好の機会となり、家族連れに好評です。

農楽里ファームの稲刈り体験

食文化を通した新たな発見

農業体験に加え、農家ステイのもうひとつの特徴は食事。複数のメニューから選べたり、ビーガン(穀物菜食料理)対応があるなど、オーナーのこだわりや工夫が凝らされています。共通しているのは、自家栽培を中心に地産地消の米や野菜を使った料理を提供していること。また、山深い長野県ならではの食文化として、手づくりの味噌や漬物など発酵食品を取り入れた料理を味わうことができるのも魅力のひとつです。
農作業や農家との会話を通してその大変さを体感した後にいただく食事は、おいしさと同時に、ありがたさが噛み締められるはず。

農家ステイでは、旅館やホテルでの滞在とは異なり、設備面では戸惑うこともあるかもしれません。けれど、農作業や食事、会話など日常を通して、農家の暮らしの知恵を知るとともに〝豊かな暮らしとは何か〟を考える貴重な機会になるでしょう。

THE KOKONOEでは農園で収穫した野菜を中心に、自家製の味噌、麹など発酵食品を取り入れたヘルシーな料理を提供


※「THE KOKONOE」は冬季休業となります。詳細は公式ホームページ等をご確認ください。

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