星空デートなら「日本一を冠する長野県の星空トリップ5選」
天文台や観測所がたくさんある長野県の〝日本一を冠する星空〟を観たことがありますか?
「阿智村・南牧村・原村・美ヶ原高原・千畳敷カール」で、ふたりきりの特別なひとときを。
長野県は「日本百名山」の数が日本一。休日には都会のネオンをはなれて、山々の美しい風景や四季の彩りを目指して旅する人も多いはず。そんな旅の目的におすすめしたいのが、「日本一を冠する長野県の星空トリップ」。さまざまな視点から〝日本一〟の称号を与えられた長野県の星空スポットで、バラエティに富んだ「星空×〇〇」を楽しんでみませんか。
「星空×季節の星空観賞×美肌の湯」を楽しむなら!〝日本一星空がきれいに見える〟阿智村
長野県の南端、豊かな自然に囲まれた阿智村は、2006年に環境省が〝日本一星空がきれいに見える場所(※1)〟に認定したことで一躍注目を集めました。しかし一時的なブームに終わらせず、阿智☆昼神観光局は、星空ツアーの公式サイト「スタービレッジ阿智」を主宰し、星空にまつわるさまざまなイベントを企画。中でも代表的な3つのツアーは、シーズンごとの情景に合わせたコースが設定されているので、下調べなしで誰でも気軽に星空観察を堪能することができる、おすすめのトリップアイデアです。
(※1)阿智村は、環境省実施の「全国星空継続観察 2006年(平成18年)」で、星が最も輝いて観える場所の第1位に認定。
出典:「スタービレッジ阿智」運営案内 http://sva.jp/management/brand.php
通年で実施されている「天空の楽園 日本一の星空ナイトツアー」では、約15分のゴンドラ乗車を経て、標高1400m地点から満天の星空を眺めることができます。ガイドによるトークや期間限定のスペシャル・イベントもあり。公式サイトでスケジュールが公開されているので、イベントに合わせてツアープランを組んでみては。※ツアーの催行除外日があります。詳細は公式サイトでご確認ください。
10月中旬から11月上旬にかけては「天空の楽園 雲海Harbor」が開催。標高1400mの山頂駅からリフトを乗り継ぎ、1600mの展望台へ上がると、そこに広がるのは遠く南アルプスまでを望む雲海。紅葉や冠雪など、自然が織りなす雄大な景色と夕暮れどきの星空は、えも言われない美しさ。
12月下旬から3月下旬にかけての「天空の楽園 Winter Night Tour」はお見逃しなく。プロジェクションマッピングやイルミネーションによる光の演出は、息を呑む別世界。そしてロマンチックなシーンが輝くナイトツアーのクライマックスには、貸切ゴンドラでの星空遊覧を。暗闇の中でふたりきりの15分、宙の旅さながらのひとときにプロポーズ、なんて一生に一度の思い出を残しませんか?
※現在、「天空の楽園 Winter Night Tour」は実施されておりません。
そして阿智村の星空トリップのあとに、美肌の湯で知られる「昼神温泉」でほっとひと息つく時間もまた格別。そのほか、美しい花桃で知られる阿智村で、万葉時代の和歌や源氏物語にもその名を残すスポット古代東山道の「神坂峠」や「園原の里」、花桃が華やぐ春の街道を巡れば、心も体もぽかぽか。夜空に輝く満天の星を目指して、阿智村であたたかな思い出を。
ヘブンスそのはら
(天空の楽園 星空ナイトツアー会場)
長野県下伊那郡阿智村智里3731-4
☞公式サイト
「星空×列車×プラネタリウム」を楽しむなら!
「日本三選星名所」の南牧村
長野県の東部、八ヶ岳の裾野の野辺山高原がある南牧村(みなみまき・むら)は、「国立天文台野辺山宇宙電波観測所」が建つ地で、大小のパラボラアンテナが並ぶ風景がアイコンとなり、日本の電波天文学の「聖地」とまでいわれる村です。
その南牧村がより広く知られるようになったきっかけは、2013年に放送されたテレビ番組でした。27名の天文学者が、沖縄県石垣市、岡山県美星町、そして長野県南牧村を「日本で一番きれいな星空ベスト3」(※2)に選出したのです。現在は、各観光協会が連携し、星空観測の魅力発信も行なっています。
(※2)出典:「信州・みなみまき村 観光」サイト http://www.minamimakimura.jp/visiting/
そんな「日本で一番きれいな星空ベスト3」に選ばれた南牧村ですが、ここはもうひとつの〝日本一〟があります。長野県小諸市と山梨県北杜市を結ぶ小海線の「野辺山駅」が、〝日本一標高の高いJR駅〟として、多くの鉄道ファンのみならず、星空ファンからも人気を誇っているのです。小海線では「天空にいちばん近い列車 HIGH RAIL 1375」を運行(運行スケジュールは公式サイトを要チェック)。車窓を望むペアシートで恋人と寄り添いながら、車窓を流れる風景に時間を忘れるのもよし。途中下車での星空観察や車内Wi-Fiによるオリジナル配信コンテンツの鑑賞も楽しめます。
そして南牧村の野辺山高原でホテルを選ぶなら、星ソムリエがいる「八ヶ岳グレイスホテル」がおすすめ。野外での星空観賞会が毎晩開催されているほか、あいにくの天候でも、天体望遠鏡付きの特別和室や館内のプラネタリウムで星空観賞を堪能できます。自家栽培野菜の食事も人気を呼んでいる、星空好きが愛してやまない星空リゾートホテルで、ふたりの思い出を深めてみては。
八ヶ岳ふれあい公園
(テレビで紹介された星空スポット)
長野県南佐久郡南牧村大字板橋
「星空×映画」を楽しむなら!
〝日本一標高の高い野外映画館〟in 原村
標高1000m前後の高原地帯、八ヶ岳の麓に位置する原村。涼やかな風が吹き抜け、澄んだ星空に包まれるこの村で開催されているのが、日本一標高の高い野外シネマ・ショー「星空の映画祭」。1984年にスタートし、2006年に一度は幕を下ろしましたが、地元住民を中心とした有志の熱望により、2010年に復活を遂げた映画祭です。
夏限定の映画祭で、毎晩1本ずつ異なる映画が上映されます。19時の開場から、星空の下でひとつの物語に心を留める時間は、大切な人生の1ページになること間違いなし。雨天でも開催されるので、レインコートやレジャーシートなどを持参していくことがおすすめです。テント泊・車中泊ができないので、帰路に着くまでの星空ドライブを楽しむのも◎。周辺には、武士やあまたの文人たちが羽を休めたといわれる温泉地「蓼科温泉」(※3)があります。偉人が眺めた風景を堪能し、この地を守り続けてきた人たちの熱意に思いを馳せ、温泉であたたかな時間を過ごしてみては。
(※3)「蓼科温泉」とは、親湯、滝の湯、小斉の湯、美遊館(三幸館)、蓼科高原ホテル、山緑閣(さんしかく)、この6軒の温泉旅館を総称した呼称です。登録商標であり、現在は蓼科温泉旅館組合加盟の施設が利用可能となっています。
出典:蓼科親湯温泉 https://www.tateshina-shinyu.com/history/
そして、「星空の映画祭」の会場「八ヶ岳自然文化園」では、通年で星空観賞会が開催され、夏には「サマーホリデー in 原村星まつり」でにぎやかに。星空観測を妨げる光源が少ない原村で、ロマンチックな星空ウォッチングを!
八ヶ岳自然文化園
(プラネタリウムもあり)
長野県諏訪郡原村原山17217-1613
☞公式サイト
「星空×アート×カードライブ」を楽しむなら!
〝日本一標高の高い〟美術館&道の駅 in 美ヶ原高原
松本市と上田市、長和町をまたぐ美ヶ原高原には、〝日本一標高の高い美術館と道の駅〟として有名な「美ヶ原高原美術館」と「道の駅 美ヶ原」があります。標高2000m、アルプスをはじめ360度のパノラマを楽しめるこの高原には、350点以上の彫刻作品が常設展示されています。雲海に浮かぶ彫刻作品や、天空の星空と夜景をバックに浮かぶアートのシルエットは息を呑む美しさ。
そんな美ヶ原高原の絶景を、日帰りドライブだけではもったいない!と心を躍らせる人には、最高峰にある雲上の一軒宿「王ヶ頭ホテル」での宿泊もおすすめです。天体望遠鏡を備えた客室で星空観測ができるほか、星空散策ツアーへ参加することもできます。さらに、アロマエステで疲れを癒して、星空を水面に映す貸切の展望露天風呂でくつろぎ、絶景を望むのは格別。〝タイムラプスの聖地〟とも呼ばれ、360度パノラマの眺望が広がる美ヶ原高原で、大切な人との時間をゆったり過ごして、夕暮れから夜空、そして茜色の朝日へとうつろう風景を楽しめるのも、ホテル滞在ならではの特別な体験になるはずです。
「王ヶ頭ホテル」では、春夏秋には高山植物の観賞会が開かれ、冬にはスノーシューや雪上車でのスノーツアーも開催されています。足跡ひとつない一面の銀世界クルージングは、神秘的な自然との出会いの連続。夜の星空撮影とは打って変わって、澄み渡る青空と雪山を背景に、思い出の一枚を写真に納めてみては。
美ヶ原高原までのアクセスは、都心から電車でおよそ2時間半。ホテル宿泊者は松本駅前から無料送迎バスを利用できます(要予約)。なお、冬季(11月中旬~4月下旬)は交通規制に伴い、美術館と道の駅が休館となるので、美ヶ原の特別な情景を求めてホテルに宿泊をする人は、ご予約の際にスケジュールをご確認ください。
道の駅 美ヶ原高原
長野県上田市武石上本入美ヶ原高原
☞公式サイト
「星空×登山」を楽しむなら!
〝日本一天空に近いロープウェイ&ホテル〟in 駒ケ岳
天空に近い星空を味わうなら、南アルプスと中央アルプスに抱かれた長野県駒ヶ根市へ。「中央アルプス 駒ケ岳ロープウェイ」に乗れば、標高1662mの山麓駅「しらび平駅」から標高2612mに位置する「千畳敷駅」へ〝日本一の標高差950m〟を味わう7分半の旅が待っています。そしてその先にあるのは、〝日本一高い場所に建つホテル〟「ホテル千畳敷」。
氷河期(約2万年前)の氷が削り出したといわれ、畳を千枚敷いたような独特の氷河地形「千畳敷カール」をシルエットに、春夏秋冬の情景を満喫することができる絶景ホテル。〝日本一高い〟だけあって、空気中の塵も少なく、とりわけ冬は空気の透明度が上がるため、3000もの星が眺められるスポットとして、登山愛好家をはじめ、星空ファンからも人気を集めています。ホテルでは冬季限定で講師を招いた星空撮影会や星空講習会も開催。「星空観賞用マット」「星空早見表」「Vixen LEDコンパス」「ヘッドライト」など星空観賞用グッズもレンタル(有料)しているので、星空観賞が初めてというカップルでも、本格的な星空体験を満喫できます。
都心からアクセスは、電車やバスを乗り継いで約3~4時間、中央アルプスの玄関「駒ヶ根駅」周辺から路線バスを利用できます。車や電車の車窓を眺めながらの長旅を経て、日本一天空に近い星空スポットを目指す大切な人との時間を楽しんでみては。
千畳敷カール
長野県駒ヶ根市赤穂1
☞公式サイト
美しい星は長野県のあらゆる夜空で輝いています。
ふたりきりの時間を求めて、長野県の星空を旅してみませんか。
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