冬キャンプで雪上女子会をやってみた
長野県の冬キャンプシーンを盛り上げるプロジェクト「Nagano Fuyu Camp Lab.」。新たなアクティビティとしての冬キャンプの可能性を探るべく、研究員自ら体を張って実践と研究を行います。

今回の舞台は木曽町にある木曽福島スキー場。「スキー場でキャンプ?」という声が聞こえてきそうですが、このスキー場は、ゲレンデ内に現在キャンプ施設を計画中。オープン前の施設を利用させていただき、以前から研究員の間で「やってみたい」と話題となっていた、”雪上カフェ&映画鑑賞”を実践してきました。
地元産にこだわり
ローカルスーパーや
商店街で買い出し
冬キャンプは時に過酷だけれど、雪景色やその場所ならではの体験は、きっとより特別で思い出深いものにしてくれる!(気がする…!)と、今回の実践では食材や遊びに徹底的こだわった研究員。まずは事前にチェックしたスポットへお買い物。
キャンプで食べる食材は、やはり地元のスーパーが一番ということで、会場に向う途中、ローカルスーパーへ立ち寄りました。最近では、地元生活者だけではなく、お土産を買いに観光客が訪れ、地域の食文化が垣間見られるスポットにもなっています。
食材が手に入ったところで、次は食器探しに。今回の会場付近は、かつて日本の五街道のひとつ「中山道」があった場所。宿場町としての街並みが残され、また古くから「木曽漆器」などの伝統工芸品産業が盛んなエリアです。
雪上カフェに向けて、地元伝統工芸品の「木曽漆器」を探る研修員。映えはいいけどこの器を使ったら、コーヒー1一杯はいくらに・・・。

今回は奈良井宿から車で5分ほどの場所にある「道の駅木曽ならかわ 木曽くらしの工芸館」の漆器レンタルサービス「かしだしっき」を利用しました。素朴ながら優しい風合いの木曽漆器に食材を載せれば「映え」間違いなし!もちろん購入も可能なので、お土産にもおすすめです。
最後に肝心なスイーツの買い出しです。木曽福島駅近くにある和菓子店で地元スイーツを購入。季節的に桜餅やうぐいす餅が並んでいます。さらに春らしいいちごのケーキも。迷ってしまう・・・
絶景のキャンプベースで
雪のテーブルとスクリーン作り
買い物を終え木曽福島スキー場に到着しました。会場までは、スキー場のリフトで登ります。到着した時間は午後3時。残念ながら正面に見えるはずの御嶽山は雲に隠れていましたが、西日が会場を暖かく包んでくれていました。
デッキ上にはテーブルが設置されていますが、今回は雪のテーブルを自作します。同時にもうひとつのミッションである映画を観るためのスクリーンも雪で作ります。まずは眺望重視で場所選び!
まわりの雪を集めて、テーブルの土台を作ります。前回のフィールドワークで学んだ雪のブロック作りの経験を活かして、サクサク作業を進めます。今日の雪のコンディションは固まりやすい雪質でした。テーブル上部は平らになるよう整えます。
次に映画鑑賞用のスクリーンの制作に移ります。テーブル作りと同じ要領で雪を集めて雪山を作ります。1メートル程の山になったら、スクリーンになる面を作るため、スコップを使って壁面を整えます。
完成したスクリーンがこちら。さて、雪のお手製スクリーンでちゃんと映画は見れるのでしょうか?その様子は後ほど。
雪のテーブルとスクリーンで
雪上カフェ&映画鑑賞を体験
雪と格闘すること約1時間、全ての準備を終え、いよいよメインイベントです。雪のテーブルに買ってきたスイーツを並べます。
雪の上にお皿を直に置くと滑ってしまうので、家から持ってきたティータオルが役に立ちました!
真っ白な雪のテーブルに木曽漆器が映え、その上には彩り豊かでおいしそうなスイーツたち!木曽漆器のカップは軽く、耐熱性・保温性もあり雪上でも熱々のコーヒーをいただけました。
木曽の雪・木曽の器・木曽のスイーツと全部木曽づくしの雪上カフェ。そして何よりこの絶景。残念ながら御嶽山はまだ雲の中でしたが、後光が差す自然からの特別な演出をいただき、大満足の雪上カフェとなりました。あぁ、許されるのなら友だちをもっと呼びたい!!
次に、もうひとつのミッションである雪上映画鑑賞に移ります。日が沈むと急に温度が下がってきました。施設から特別にお借りした焚き火台を設置して、防寒対策をしっかりして上映準備をします。
早速持参した家庭用プロジェクターを使って、お手製の雪のスクリーンに写してみると。おおっ、写ったー。多少の歪みやでこぼこは気になりますが、何せ雪のスクリーンなので、映像が見られれば大きな問題ではありません。
そして映画といえば、ポップコーンやジュースが定番ですが、ここは野外。温かいキャンプ飯ならぬ、キャンプおつまみで美味しい木曽のお酒と一緒に映画を楽しみます。
気がつくと、夜空は星空満点に。このシチュエーションで映画を見ていることの贅沢さに気づきました。そして一緒に地域の食材やお酒。こうして夜はふけていきました。
今回のフィールドワークでは、地元の食材、そしてその場にある雪で遊びを考えるという冬キャンプならではの楽しみを実践しました。それは、その場でしかできない体験が特別な思い出を作るに違いないという研究員の仮説。その仮説は、今日確信に変わりました。綺麗だし、寒いし、美味しいし、暖かいし、これが思い出にならないはずがない。日常でできる体験も冬キャンプと掛け合わせることで非日常感を味わえる特別な時間となることを実感したフィールドワークでした。
今回の冬キャンプで学んだこと
○キャンプ前の地元食材探しは面白い
○地元食材で冬キャンプはさらに楽しくなる
○冬キャンプは日常を非日常に変えることができる
番外編
雪上でアクティブに!ファットバイク体験
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雪上ならではのこんな体験もしました。「木曽おんたけ健康ラボ」で「ファットバイク」に初挑戦!太いタイヤ。かっこいい!色も素敵です。

平らなところで少し練習したら、林間の「マウンテンバイク初心者コース」を走ります。

登りはペダルをこいで上がることができず、自転車を押して上がりましたが、平坦なところと下りは比較的楽しくのれました。でも、わだちに沿って進むのが難しい…。
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自転車自体が久々なのもあり、転んだ研究員。雪がふかふかのため無傷。 でもくじけそう…負けそう…(この後自転車をおしながらゴールしました)
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雪まみれになりながらも楽しい体験でした!ありがとうございました。
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