山のそばに集い、語らい、もっと遊ぼう。ALPS OUTDOOR SUMMIT 2024開催決定!
2023年10月に初開催されたALPS OUTDOOR SUMMIT(以下、AOS)。「北アルプスの玄関口、自然豊かなフィールドだからこそ語れる“アウトドア”があるはず」との想いではじめられたイベントには、県内外からクラフトマンシップを極めた多くの出展社が集い、2日間で25,000人もの人が訪れました。2回目の今年は、メインコンセプト「LOVE,CRAFTMANSHIP.」に加え、「山に、感謝。」が合言葉。10月4、5、6日(一般公開は5、6日のみ)に行われるAOS2024の魅力をたっぷりご紹介します!
TOP PHOTO:一般社団法ALPS OUTDOOR SUMMIT提供
自然と人が織りなす”アウトドアカルチャー”を考える3日間
お話を伺ったのは、イベントを主催する一般社団法人 ALPS OUTDOOR SUMMITの代表・村田淳一(むらた・じゅんいち)さんと、妻の村田実樹(むらた・みき)さん。コロナ禍を経て、登山やキャンプなどアウトドアへの関心が高まり、新たなメーカーが生まれたりギアの開発が進んだりする昨今。世の中が落ち着きを取り戻してからは、「そこで生まれたムーブメントが、徐々に山に向かうのを感じる」といいます。
村田さん「きれいに整ったキャンプ場で自然を楽しむ人たちがいる一方、よりコアなファンは、低山でのハイキングやトレッキングから本格的な登山、山岳キャンプなどに挑戦する姿があるように思います。求めているのは、さらに深い自然との触れ合いや共生かもしれない。そうした社会の動向を見て、2024の合言葉“山に、感謝。”が生まれました」
昨年の開催の様子を「想定数以上の入場におどろいた」と、振り返る村田さん。一般の来場者が楽しむ様子はもちろん、出展者からの「楽しかった」「また出展したい」という声が嬉しかったといいます。
村田さん「”メーカーに喜んでほしい”という私たちの想いとしては、初年度としては成功のイベントでした。しかし、アウトドアに関心のある人たちの視座を上げるような発信や啓蒙は、まだまだ取り組む余地があるのも事実です。2024年は、そうした“意図のあるコンテンツ作り”に力を入れています」
AOSの根本的なコンセプトは、自然と人間とがどのように共存、共生していくのか。松本市という自然のフィールドに近い場所で開催する理由も、そうした課題を少しでも身近に感じてほしいというお二人の想いからです。
村田さん「私たちも山小屋を経営していますが、”完全オフグリットで環境に配慮した小屋”とはいいつつ、排水問題など、まだ配慮しきれない課題が残っています。一気に解決するのは難しくても、解決に向けた気持ちは持ち続けたい。AOSは、そんなプレイヤー同士のモヤモヤを持ち寄りながら対話をし、諦めずに考え続ける勇気や気づきを持ち帰ってもらえる場にしたいと考えています」
意識したのは、会場で触れられる情報の質と量。特にメインステージのトークイベントは、バラエティに富んだラインナップが特徴です。
実樹さん「今年のステージ企画は、話題のドラマや文学作品などライトな切り口から、環境保全やサーキュラーエコノミーなど、今後取り組むべきテーマとなるような切り口まで、さまざまな視点で出演者をピックアップしました。アウトドア初心者からギア開発に取り組むメーカーの方まで、より多くの皆さんに楽しんでいただけると思います」
山岳医療をテーマに松本市でも撮影が行われたドラマ「マウンテンドクター」からは、主演の杉野遥亮さんと、ドラマの医療監修をした松本協立病院の市川智英医師の登壇が決定。撮影中のエピソードを交えながら、山岳医療の重要性や山での安全性について考えられるようなトークを展開します。文学界からは、「怪しい探検隊シリーズ」や「ハーケンと夏みかん」、「岳物語」などの作品を通じて多くの人をアウトドアの世界へ導いてきた椎名誠さんが登場。80歳を迎えてなおパワフルに生きる椎名さんに、ご自身のアウトドア経験やギアに対する想いを聞きます。
村田さん「多くのコンテンツを通じて伝えていきたいのは、やはりアウトドアカルチャーの根底にあるLOVE,CRAFTMANSHIP.の精神です。数年前から支持を集めるウルトラライトやミニマリスト的な考え、開発技術については、GOSSAMER GEAR(ゴッサマーギア)の創始者、グレン・ヴァン・ペスキ氏の来日が実現しました。ウルトラライトギアのパイオニアとしてあり続けるグレンさんのお話を聞きながら、会場の皆さんと一緒に、これからのプロダクトを考えてみたいと思います」
「登山×ソト飯」で魅力を伝えるGo Nature. Go Nagano.
Go NAGANOを運営する長野県観光機構では、「Go Nature. Go Nagano.」と題し、ドーム内と屋外体験エリアの2箇所にブースを設置します。テーマは「登山×ソト飯!」。展示やワークショップを通じて、長野県のアウトドアアクティビティの魅力を伝えます。
屋内は展示を中心に、初心者でもアクセスしやすい県内の低・中標高の山岳情報とおすすめ登山道、山ガイドによる道の案内などをご紹介。知れば登山が身近に、もっと楽しくなるような情報の提供を予定しています。当日実施するアンケートにお答えいただいた方には、山グッズ満載のUFOキャッチャーチャレンジも、300組限定で用意しました。
食の観点からは、ちょっと贅沢な「ソト飯」をピックアップ。地域の食材を使った料理が楽しめるのは、フィールドが近い長野県ならではの魅力です。屋外の体験ブースでは、実際に「ソト飯」を作るワークショップを開催。メニューを監修した、長野県在住の山系インフルエンサーやキャンプ芸人などが日替わりで来場し、コツを教わりながら手軽に料理が楽しめます。
【スケジュール】
〈10月4日(金)〉 ※メディアデー。一般の方の入場はできません。
来場ゲスト:やまくっく・やぎちゃん(登山・車中泊・長野移住YouTuber)
14:00-15:00 ワークショップ開催 【定員32名】
〈10月5日(土)〉
来場ゲスト:やまくっく・やぎちゃん(登山・車中泊・長野移住YouTuber)
11:00-12:00 ワークショップ①開催 【定員32名】
14:00-15:00 ワークショップ②開催 【定員32名】
事前申込はこちらから・・・https://forms.gle/XHVtsnyBVbADasCx8
〈10月6日(日)〉
来場ゲスト:阿諏訪泰義さん(週末アウトドア キャンたび)、やまくっく・やぎちゃん
11:00-12:00 ワークショップ①開催 【定員32名】
14:00-15:00 ワークショップ②開催 【定員32名】
事前申込はこちらから・・・https://forms.gle/uuZuwzEQ5GBGKSix7
ワークショップ以外の時間は、「Go Nature.体験!シングルバーナーでドリップコーヒーを入れよう」を常時開催します。
また6日(日)は、阿諏訪さんとやぎちゃんによるトークショーもお楽しみください。
出展ブランドも、クラフト体験も、食も、全てがパワーアップしたAOS 2024
AOSの会場は、昨年と同じ松本市の「やまびこドーム」。屋内では、こだわり抜かれたプロダクトが並ぶメーカー出展とメインステージでのトークイベントが行われます。タイムテーブルなどは公式サイトやSNSを要チェック。先に紹介した杉野さんや椎名さんの登壇は6日に予定されています。屋外にあるのは、さまざまなアウトドアカルチャーに触れる体験やワークショップとフードエリア。なかでもドームに沿って新設されたエリアには、昨年の1.5倍ほどの数のキッチンカーが集結します。全体の出展数も増え、一般公開の2日間で30,000人の集客を目標に、パワーアップした内容が楽しめます。
見て触れて、会話をして。お気に入りのギアやメーカーを見つけながら、育まれ続けるアウトドアカルチャーにたっぷり触れてみてください。
【メッセージ】
第2回目の今年。北アルプスの玄関口である松本で開催する意味を改めて考えました。山と共に生きる私たちだから出来るイベント、やるべきイベントは何だろう?
それは、山という資産、資源ときちんと向き合うこと。
いい面ばかりではなく、課題にも向き合う。
だから、今年は山コンテンツを去年以上に充実させます。
山とキャンプ。2つの領域をまたぎ、ギアのクラフトマンシップに注目しながら、山へありがとうを伝えたい第2回目です。
【開催日時】
2024年10月4・5日・6日(10:00-17:00)
10月4日はプレス・業者デー。アウトドア業界関係者の方は無料でご入場いただけます。
【入場料】
大人(中学生以上)
・前売り券 1day 1,500円 2days 2,500円
(松本・塩尻市民 1day 1,000円 2days 1,500円)
・当日券 1day 2,000円 2days 3,000円
(松本・塩尻市民 1day 1,500円 2days 2,000円)
小学6年生以下:無料
【公式サイト】
https://alpsoutdoorsummit.jp/
【主催】
一般社団法人 ALPS OUTDOOR SUMMIT
取材・文:間藤まりの
【チケットは下記サイトからお求めいただけます】
※販売期間:9月30日(月)まで
Go NAGANOスマートパス
※販売期間:10月4日(土)まで
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