特集『ナガノのキャンプ時間』❻ 秋冬のキャンプが100倍楽しく&おいしくなる 信州食材で作る『キャンプ飯』
晩秋の風を感じるこの季節。夏のハイシーズンほど混雑しておらず、虫も少ない、信州でキャンプするには絶好の季節となりました。県内にはTPOに合わせ選択できるさまざまなキャンプ場が点在。思い立ったら休日に気軽にデイキャンプができるのもうれしいです。
そしてキャンプの醍醐味といえば、自然の中で味わう『キャンプ飯』。今回はキャンプ初心者さんでも簡単にできちゃう!長野県推奨の「信州『キャンプ飯』プロジェクト」から3品のレシピを再現してみました。残った料理&次の日の朝食にぴったりのアレンジレシピもご紹介いたします。
作るのも食べるのも楽しいキャンプごはん
日中も肌寒さを増し、これからのキャンプに最適な時期になってきました。
車を走らせなくとも自然豊かな地に行ける長野県。キャンプ場の数も全国上位の数を誇り、特徴あるキャンプ場が多種多様に揃っています。
そして、キャンプの醍醐味といえば、自然の中で食べる『キャンプ飯』。キャンプ慣れしているキャンパーはもちろん、キャンプ初心者にとっても、普段とは違った環境でごはんを食べる非日常体験は記憶に残り、キャンプの魅力に目覚めてしまうこと間違いなし。外で料理を食べるという楽しさだけでなく、外で調理をするという工程も忘れられない体験となり、キャンプにますますハマってしまいそうです。
そんなキャンプの魅力をたくさんの人に知ってほしい、そして豊かな自然環境を持つ信州の魅力を改めて再発見してほしいという思いからはじまったのが「信州『キャンプ飯』プロジェクト」です。
おいしい食材の宝庫である長野県。
実りの秋を迎え、新米、きのこ、果物、芋、栗、などなど、旬の食材に出合える季節になりました。
旬の食材はそれだけでごちそうですが、自然の中で『キャンプ飯』として味わうことができたら…。
そんな忘れられない非日常体験を叶えてほしいという思いが詰まった「信州『キャンプ飯』プロジェクト」。長野県、JA、味の素株式会社が共同で、信州の旬食材を使った、キャンプや屋外のアウトドアに最適な簡単『キャンプ飯』レシピを開発しました。
信州の秋の味覚と秋キャンプを満喫するべく、今回はデイキャンプで“信州の『キャンプ飯』レシピ”をたっぷり&じっくり味わいます。
天気は晴天。絶好のデイキャンプ日和です。『カフェごはん&キャンプごはん』を得意とするフードクリエイター・Kaoriを誘って、須坂市にある「山の神キャンプ場」にやってきました。街中からのアクセス抜群。「須坂温泉古城荘」の天然温泉もすぐそば、6サイト限定、プライベート感あふれる穴場のキャンプ場です。
今日はデイキャンプの予定だけど、疲れたらすぐ横になれるようテントも設置。ちょっと体を動かしただけなのに一気にお腹が空いてきました。
調理台のセットも完了。Kaoriが早速調理にとりかかっています。まずは「ほっこり手羽元ポトフ」から。
[材料]
・鶏手羽元 8本(400g)
・キャベツ 1/2個(600g)
・玉ねぎ 1個(200g)
・じゃがいも 2個(300g)
・ブロッコリー 1/2個(100g)
・水 4カップ
・「味の素KKコンソメ」個形タイプ 2個
・粗びき黒こしょう 適量
・シュレッドチーズ 50g
・ミックスナッツ(粗く刻んだもの) 大さじ2
[作り方]
① 鶏手羽は食べやすいよう骨に沿って切り込みを入れる。キャベツ、玉ねぎはくし形に切り、じゃがいもは半分に切る。ブロッコリーは小房にわける。
② 鍋に水とコンソメ、①の鶏手羽、キャベツ、玉ねぎ、じゃがいもを入れ、煮立ってから15分間煮る。①のブロッコリーを加え、さらに5分間煮る。
③ 器に盛り、チーズ、ミックスナッツをのせ、粗びき黒こしょうをふる。
野菜のカットは家で済ませてきたので、切った材料を鍋に入れカセットコンロにかけ煮込むだけ。あっという間に、おいしい香りが漂ってきました。今回は初心者さん必見、近場キャンプ場でのデイキャンプなので、ギアにはこだわらず、身近なものを用意しました。
チーズはお好みで。今回はコンソメの味をしっかり感じたかったので最後の仕上げはミックスナッツのみに。ポトフとミックスナッツ組み合わせははじめてでしたが、ナッツのカリっとした食感は良いアクセントになるので、かけて大正解。柔らかい手羽元と野菜も味が染みていておいしいです。
次は「ズッキーニの豚巻き」を作ります。夏の食材ズッキーニのかわりに、秋が旬のレンコンを使います。
[材料]
・豚バラ肉 8枚(160g)
・れんこん 200g
・粗びき黒こしょう 少々
・「丸鶏がらスープ™」小さじ1と1/2
・ごま油 大さじ1/2
・レモンのくし形切り(お好みで) 2切れ
・「ピュアセレクト🄬マヨネーズ」(お好みで) 適量
[作り方]
① 沸騰したお湯に塩を少し加え、縦に4~6等分カットしたれんこんを入れ、2分くらい茹でる。
② 豚肉1枚を広げ、串に刺した①をのせ巻き、「丸鶏がらスープ™」と粗びき黒こしょうをふる。同様にあと7本作る。
③ フライパンに油を熱し、②の巻き終わりを下にして入れる。転がしながら火が通るまで弱火で焼く。
④ 器に盛り、好みでレモン、マヨネーズを添える。
こちらも①②の工程は家で済ませてしまえば、あとはフライパンで焼くだけなのでお手軽です。豚肉の甘味とレンコンのシャキシャキした食感が絶妙! 「丸鶏がらスープ™」と粗びき黒こしょうでしっかり味がついているのでマヨネーズなしでも無限に食べてしまいそう…。夕飯のレシピにも加えたいアイデア料理です。
3品目は「えびときのこのコンソメアヒージョ」です。
[材料]
・むきえび 100g
・しめじ 1/2パック(50g)
・マッシュルーム 4個(40g)
・エリンギ 1本
・ブロッコリー 4房(60g)
・にんにく薄切り 1かけ分
・「味の素KKコンソメ」顆粒タイプ 小さじ1
・オリーブオイル 1/2カップ
・お好みでバゲット 適量
[作り方]
① しめじは小房にわけ、マッシュルームはタテ半分に切る。エリンギは7mmの厚さの短冊切りにする。
② ボウルにえび、コンソメを入れてよく混ぜる。
③ スキレットにAを入れ弱火にかけ、にんにくの香りがたってきたら、ブロッコリー、①のきのこ、②のえびを加えて中火にし、3~4分加熱。ブロッコリーに火が通ったら火を止める。
④ お好みでバゲットを添えてできあがり。
にんにくの良い香りが食欲を刺激。野菜がたっぷりとれるうえ、おかずにもお酒のおつまみにもなる万能レシピです。
残ったらアレンジして翌日の朝食に!
「信州『キャンプ飯』プロジェクト」のレシピを一通り満喫し、お腹も心も大満足。お腹いっぱいになってしまったので、作ったものが少し余ってしまった、そんな時…。Kaoriが“ちょい足しレシピ”で、新たな料理を考えてくれました。
「ほっこり手羽元ポトフ」を「リゾット風」にアレンジ
[作り方]
① 「ほっこり手羽元ポトフ」の具、手羽元は骨を抜き、野菜もできるだけ細かくする(くたくたに煮込んでいればその手間もなし)。
② ご飯(150g)を加えよくかき混ぜ、さっと煮立てさせたらできあがり。
お好みでナッツ、チーズをのせてもOK。朝ごはんにもぴったりな優しい味で、体がホカホカ温まりました。
「豚巻き」は、なんとスープに大変身!
[作り方]
① 鍋にお湯(400cc)「丸鶏がらスープ™」(大さじ1)を入れ煮立たせる。
② れんこんの豚巻きを適宜カットし入れて煮込む。
③ 最後にごま油を適量加えできあがり。お好みでかいわれ大根、糸唐辛子を入れてもOK!
れんこんの豚巻きから出る旨味と、「丸鶏がらスープ™」が相まって、最後の一滴まで飲み干したくなる絶品スープのできあがりです。
3品目は「えびときのこのコンソメアヒージョ」をパスタに変身させました。
[作り方]
① パスタを半分に折り、塩を加えた鍋に入れ茹でる。
② 茹であがったパスタを「えびときのこのコンソメアヒージョ」に加え混ぜる。
③ お好みで黒コショウを加えできあがり。
アヒージョの具を食べ終わった後のオリーブオイルって大抵余りがちですよね。捨てるのも忍びないので、パスタにして再利用するのが正解です。
ちょっと手を加えるだけで食材を無駄なく使えるSDGsレシピ。夕ご飯に作った料理が余ってしまったら、翌朝の朝食にしてもいいですよね。
自然の中、できたての料理をアツアツで食べられるのも『キャンプ飯』の魅力。おいしい秋の味覚を使ったバーベキューもおすすめです。夏のハイシーズンと違って混雑することも少ないので、ゆったりのんびり、紅葉が色づく景色を楽しみながら信州で秋キャンプをお楽しみください。
〈須坂温泉 山の神キャンプ場〉
住所|長野県須坂市日滝5414
URL|http://kodama-forest-workers-nagano.com/camp/
料金|1,650円~/人 ※ご利用サイト、人数によって変動します *通年営業
Google Maps
構成・文:フィールドデザイン 撮影:宮地 晋之介
〈Kaori〉
長野市の出版社で編集サポート業務を経て、長野市のカフェで調理を担当後、独立。雑誌撮影などに関わるフードクリエイター業務と併せ、来年は間借りカフェ営業とともに料理教室を開催予定。
閲覧に基づくおすすめ記事