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特集・長野県は“宇宙県”『信州星空ツーリズム』 「長野県は宇宙県」連絡協議会会長・星景写真家 大西浩次さんおすすめの星空スポット案内

星空をどんなところで眺めたいですか?たとえば、「広大な草原の上」だったりしますよね。星空を眺めるには、広い空があった方がいいですよね。例えば、スキー場の草原にシートを敷いて寝転がると、きっと、大地と星空・宇宙が一体感として感じられるでしょう。こう考えると長野県内には無数とも言える星空鑑賞スポットが存在しています。ところで、今回紹介するのはわずか4箇所ですから、さらに、地球の歴史や地域の歴史・文化が触れられる場所で見る星空ということで、このような特別の星空鑑賞スポットを紹介しましょう。

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「春の森から見上げる宇宙」
月が戸隠の山に沈む。戸隠鏡池に反映し全宇宙を包む(6月初旬深夜@戸隠鏡池)

 


【星空鑑賞のためのいくつかのポイント】

1.鑑賞時の注意事項
星空鑑賞をする場所は、安全安心の場所がいいですね。そのためにも、初めて行くときは、観察できそうな場所を明るいうちに確認しておきましょう。駐車場から少し歩くと風光明媚な所があるかもしれません。しかし、その様な場所は、崖や急斜面、溝や窪地などがあるかもしれません。安全に動ける範囲がどのくらいあるか確認して、明るい内に観察ポイントを決めておきましょう。この時、野生動物(クマ、シカ、ニホンカモシカ、サル)などの問題がないかも確認しておきましょう。さらに、駐車場などは夜間閉鎖される場所があります。あと最重要ポイントは、トイレの有無です。さらに、夜間でもトイレが使用可能かを確認しておきましょう。星空を見ているとどうしても冷えますからね。

2.鑑賞時の服装
防寒服はしっかり用意しましょう。旅行時の日中の服装よりも、一段階、寒い季節の服装が必要です。また、今回紹介しているのはいずれも1,000m以上の高原です。地上に比べて6℃から10℃ほど平均気温が低いです。また、良く晴れた夜は放射冷却でいつも以上によく冷えます。たとえ夏でも高原の夜は、晩秋くらいの寒さになることもあります。さらに、星を眺めているときは、あまり動き回らないので、さらに冷えやすいです。夏は晩秋くらいの服装を、春や秋は冬の服装を、冬は厳冬期の服装(場所によっては極地の服装)が必要です。ちなみに、星を見る時の防寒の最大のポイントは、「絶対に足元を冷やさない」です。からだの冷えも大変ですが、運動すると多少我慢することができます。しかし、足元を冷やすと簡単には温まりません。靴や靴下も普段より温かいものを用意するのがおすすめです。

3.鑑賞時に携帯した方がよい物
夜を安全に歩くためにヘッドライトがあると良いでしょう。予備の電池も忘れないように。携帯でライトを使うことも可能ですが、あくまで緊急時のみですよ。また、必要に応じて、熊よけの鈴やラジオなどがあると動物よけになります。さらに、シートや携帯用の椅子があると星空の観察が楽になります。また、本格的に星空を観察したい時は双眼鏡があると便利です。記録のためのカメラもあったほうが良いですが、最近では一部の携帯でも星空撮影ができるようになっています。

大西さんおすすめ星空観賞スポット
その1.戸隠高原

戸隠高原は、険しい戸隠連峰の山並みとその山々を包む森、そしてスキー場やキャンプ場や牧場に広がる広大な草原があり、ハイキングやキャンプなどに最適な場所です。この地域はかつて海の底でした。海底にたまった土砂が熱で固くなった部分で戸隠連峰ができています。この険しい山並みに古代から人々は憧れていたのでしょう。昔から修業の場としても有名で、戸隠奥社、戸隠中社、戸隠宝光社と由緒ある神社がその歴史と自然を美しく融合しています戸隠高原での星空の魅力として、春から秋にかけては戸隠神社めぐりや戸隠森林植物園でのバードウオッチングや散策、キャンピング、冬は雪の戸隠神社やスキーと日中のアクティビティも充実している事が挙げられます。日中の散策の後に、地形や歴史を想像しながら、この地で眺める星空は、一層美しく感じられます。

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「夕暮れの残照の光に照らされる新緑の時間」
春の長い残照が新緑の緑を際立たせ、「青い時間」を作っていた。(5月下旬、夕暮れ時@戸隠鏡池)©大西浩次
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「秋の幻想」
月明かりで照らされる晩秋の戸隠連峰。流れ込んでくる霧が湖面を包み、シンメトリックな光景が広がっていた。(10月下旬、宵@戸隠鏡池)©大西浩次

1 鑑賞ポイント
戸隠高原は長野市街地からバードライン経由で約40分、北から西にかけて戸隠連峰が屏風のように連なり、東から南にかけて飯縄山が囲む風光明媚な標高1,200mクラスの高原です。戸隠高原は、どこも星空スポットですが、戸隠スキー場のゲレンデや第4駐車場など広く開けた場所、戸隠キャンプ場などの広場ではシートを敷いて星を見上げる楽しみもあります。

2 チェックポイント
戸隠高原は、長野市街地の方向に飯縄山があるため、比較的街に近いにも関わらず光害(ひかりがい)が少なく、美しい星空が残されています。標高が高いので、昼夜の寒暖差が大きく、夜は良く冷えます。天候的には、冬は日本海側に近い天候で、雪の日が多くなります。春から秋にかけては星空日和が多くなります。ちなみに、梅雨の時期や秋の移動性の高気圧に覆われた日には、長野市内が雲海の下になり、特に美しい星空に出合える日もあります。

3 大西さんおすすめビューポイント
戸隠鏡池は、壮大な戸隠連峰(戸隠山から西岳)を湖面に写し、星空も写し込み宇宙と一体になる素晴らしい場所の一つです。初夏の夜明け前、星が空に消えてゆくと、鳥達が一斉に歌い出すドーンコーラスで夜明けを迎えることもできます。厳冬期には、スノーシューを履いて、普段は歩けない湖面の上から星を見上げることもできます(ただし、片道1時間以上かかります)。

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「光の奇跡(軌跡)」
湖面が凍り付くと巨大な雪原が広がる。こんな湖面の雪原から月が沈む様子を撮影していた。月(アルテミス)が山に沈むとオリオンが追いかけるように沈んでいった。(2月下旬、深夜@戸隠鏡池)©大西浩次

大西さんおすすめ星空観賞スポット
その2.野辺山高原

野辺山高原は、長野県東端、標高1,000mから1,500mのところに位置する広大な高原です。西側には3,000m級に近い八ヶ岳の山並が連なり、東側には2,500m級の秩父山地が広がり、周囲が山で覆われた高原です。この奇跡的な環境が、夏は涼しく高原野菜の栽培に適し、冬は-20℃を切るような極寒の世界を作っています。この地に世界最大級のミリ波用45m電波望遠鏡を中心とする「国立天文台野辺山宇宙電波観測所」があるのは、山々が囲まれて観測を邪魔する電波が少ない(電波的に暗い)所であることと、ミリ波の観測に大敵の空気中の水蒸気が非常に少ない(寒い)所だからです。当然ながら、肉眼で見上げる星空も素晴らしく、天文学者が選ぶ「日本三選星名所」の一つでもあります。ところで、この野辺山の45m電波望遠鏡の近くには、JAXAの64mアンテナ(JAXA臼田宇宙空間観測所)や54mアンテナ(JAXA美笹深宇宙探査用地上局)など、国内最大級のパラボラアンテナが集まっています。これも、電波環境の良い場所であると同時に、星空も美しい場所であることを示しています。なお、東信エリアは、晴天率が高いので、他にも星の観望スポットとして、菅平や高峰高原などもあります。

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「国立天文台野辺山宇宙電波観測所のアンテナと夏の天の川」
国立天文台では、最近、夜間の特別公開や撮影会が開催されています。この様な光景も見ることができます(5月下旬、深夜@国立天文台野辺山構内にて、夜の撮影会にて撮影)©大西浩次
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「JAXA美笹深宇宙探査用地上局54mアンテナとその向こうの北斗七星」
野辺山高原から佐久市内に向かう途中にJAXAの深宇宙通信用の巨大なパラボラアンテナが臼田(64m)と美笹(54m)にある。これらのアンテナは小惑星探査機「はやぶさ」、「はやぶさ2」や、日本の小型月着陸機「SLIM」ほかとの深宇宙通信に使われている。(10月上旬、蓼科スカイライン1,600m付近の見学サイトより撮影)©大西浩次

1 鑑賞ポイント
野辺山高原は、周囲を山々に囲まれた美しい場所です。冬は、この特殊な地形から全国でも最も寒い地域の一つになっています。この寒さが、ミリ波帯の電波観測の最重要ポイント。晩秋から春まで、半年間は昼夜問わず24時間、電波観測を行っています。中部横断道路が近くまで来ているため、自動車での移動も短くなりましたが、JR小海線を使った旅行も可能なため、手軽に星空観望ができる代表的な場所の一つでしょう。「国立天文台野辺山宇宙電波観測所」の構内は日中、常時見学可能ですが、夜間は通常閉鎖しています。最近、夜間の観測所見学や撮影会が頻繁に行われるようになってきていますので、夜の観測所からの星空見学もおすすめです。他にも高原野菜を栽培している開けた場所など、いろいろなところで星空を楽しめます。

2 チェックポイント
周囲を山々に囲まれた野辺山高原は、日中の寒暖差が大きく、夜はよく冷えます。秋から冬にかけてはよく晴れて、放射冷却のために-20℃を切るような寒さになることもあります。なお夏場は、雲海の高さがちょうど高原の標高と同じくらいの高さになるため、意外と曇り(雲海の下)になることが多いです。冬場は、冬型が極端に強くならない限り、連日の晴天が期待できます。

3 大西さんおすすめビューポイント 野辺山高原はどこでも星空観察に最適ですが、飯盛山への登山口がある平沢峠の駐車場は八ヶ岳の光景が素晴らしく、その向こうに沈んでゆく天の川などを見ると感動します。また、八ヶ岳ふれあい公園の池に映る星たちも美しいですよ。もし、国立天文台野辺山宇宙電波観測所の夜間公開と合えば、巨大なパラボラの下から星空を見上げる貴重な体験ができますよ。

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「八ヶ岳、南アルプスの稜線に沈む夏の大三角 」
しし岩は信州サンスポット百選の一つ。初冬の日の入り後に西の空に沈む夏の大三角と天の川。(12月上旬、南牧村平沢峠駐車場より撮影)©大西浩次

4 周辺にあるおすすめ宿泊施設
【八ヶ岳グレイスホテル】
毎晩開催される「星空観賞会」は、星空や宇宙の楽しみ方を教えてくれる星空案内人として、「星のソムリエ®」の資格を持つスタッフが丁寧に星空を案内。ほかに「星空撮影ナイトツアー」(要事前予約)も定期的に開催。雨天時は「星空観賞会」に代わり室内ライブプラネタリウムを実施しています。

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「星空観賞会」は、宿泊者ならだれでも無料で参加できます ©八ヶ岳グレイスホテル

住所:長野県南佐久郡南牧村野辺山217-1
電話:0267-91-9515
HP:https://www.y-grace.com/

大西さんおすすめ星空観賞スポット
その3.乗鞍高原

乗鞍高原には、松本市内から自動車で約60分、あるいは、松本駅から電車とバスを乗り継いで行くことができます。乗鞍高原は、標高3,000m級の火山、乗鞍岳の裾野に広がる溶岩台地で、滝や草原が広がる豊かな自然があります。この乗鞍岳を抱く星空の光景は大変美しく、乗鞍高原のどこからでも美しい星空を見ることができます。また、この乗鞍高原での星空の魅力を高めているのは、春から秋にかけては散策やハイキング、冬はスキーと日中のアクティビティが充実していることです。さらに、乗鞍高原観光センターからシャトルバスに乗れば約50分で標高2,700mの乗鞍畳平まで上がることができます。散策や登山も楽しむこともできますが、標高2,700mで見る星空は最高峰の美しさです。

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「月明かりで輝く乗鞍岳と春の大曲線(北斗七星、アルクトゥールス、スピカ)」
乗鞍岳の麓に広がる乗鞍高原には湖沼と美しい森に囲まれている。(5月下旬深夜、乗鞍高原一の瀬園地より撮影)©大西浩次
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「森から昇る天の川(さそり座、いて座方向)」
湖沼に映る天の川、森の中にナシの木が咲いている。(5月下旬深夜、乗鞍高原一の瀬園地より撮影)©大西浩次

1 鑑賞ポイント
乗鞍高原は、どこからでも美しい星空を見ることができます。宿泊施設の周囲でも星空が楽しめるでしょう。また、望遠鏡などで星空観望したり天体写真に挑戦したりする場合は、スキー場の駐車場や三本滝の駐車場などの大きな駐車場があるので便利です。さらに、湖沼とともに星空を見たい場合には「いがやリクレーションランド」の周囲や一の瀬園地などは空も開けており、針葉樹の森に囲まれ、高原の雰囲気100%の星空鑑賞ができます。

2 チェックポイント
標高の高い高原ですから昼夜の寒暖差が激しく、夜はよく冷えます。なお、一の瀬園地などは冬季閉鎖になります。

3 大西先生おすすめビューポイント
乗鞍高原の湖沼と星空を楽しむのであれば、一の瀬付近がおすすめです。ただし、駐車場から多少ハイキングコースを歩く必要があります。また、オプションですが、初夏から秋にかけてはシャトルバスで標高2,700mの乗鞍畳平まで上ったところで星を見るのもおすすめです。バスで上れる最高峰での星空は圧倒される美しさです。

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「乗鞍岳、旧乗鞍コロナ観測所のドームと天の川」
乗鞍高原からバスで乗鞍畳平まで登ると、最高級の美しい星空に出会える。(8月中旬深夜、乗鞍畳平から夜の登山道を50分ほど歩いて旧乗鞍コロナ観測所付近から撮影)©大西浩次

4 周辺にあるおすすめ宿泊施設
【休暇村乗鞍高原】
標高約1,600mにあり、市街地からも離れていることから、人工的な明かりが少なく、星を楽しむのに最適な立地。まるで天然のプラネタリウムのような星空を休暇村スタッフが案内する「星空観察会」も行われています。

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「星空観察会」の予約は不要です。フロント前のロビーに集合し、本館前駐車場が会場です ©休暇村乗鞍高原

住所:長野県松本市安曇4307
電話:0263-93-2304
HP:https://www.qkamura.or.jp/norikura/
備考:冬期間中「星空観察会」は休止。再開時期は公式サイト参照ください

大西さんおすすめ星空観賞スポット
その4.しらびそ高原

飯田市内より自動車で約80分、標高1,900mのしらびそ高原は天文ファンの“星空の聖地”としても有名です。東側には南アルプス、西側には中央アプルス、さらに北アルプスと3,000mの山々が眺められ、キャンプサイトなどもあります。このしらびそ高原に立つと、中央アルプスとの間の深い谷間(伊那盆地)を作る中央構造線や南アルプスとの間の深い谷間(仏像構造線)など、この光景を作った地球の歴史が感じられ、「南アルプス(中央構造線エリア)ジオパーク」の見どころのひとつとなっています。さらに、しらびそ高原の宿「しらびそ高原天の川」から、下栗の里に至る「南アルプスエコーライン」を約3.5km走ると、御池山登山口があります。この御池山の南東斜面は、いまからおよそ2~3万年前に直径約45mの小惑星が衝突してできた直径約900mの御池山隕石クレーターの外輪部の一部です。御池山の尾根沿いが、クレーター地形の一部です。この御池山隕石クレーターは、地元の元教員であった坂本正夫氏が約30年研究を続け、国内初の隕石クレーターであることを確かめたという逸話も残っています。このような地球の歴史を感じながら見上げる星空はまた格別です。なお、この星空観察とともに、遠山郷の下栗の里などの観光を組み合わせると、人々の生活や文化にも触れられ興味深い旅になるのではないでしょうか。

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「御池山隕石クレーターの上に広がる天の川」
しらびそ高原の御池山の斜面は隕石クレーターの形成でできたものである。このクレーター壁を縫うように南アルプスエコーラインが走っている。その上に天の川が掛かる。(5月下旬夜明け頃、御池山登山口近くより撮影)©大西浩次
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「天頂を横切る天の川」
しらびそ高原の南アルプスエコーラインから見上げる天の川(9月上旬宵、山荘「しらびそ高原天の川」の近くで撮影)©大西浩次

1 鑑賞ポイント
飯田市上村にある標高約1,900mの高原で、中央道飯田ICより矢筈トンネル経由で約75分、あるいは、南アルプスエコーラインでいくことができる。なお、南アルプスエコーライン沿いの地蔵峠が災害で通行止めになっているため、当分、大鹿村から行くことはできない。しらびそ高原へ南アルプスエコーラインを使うと途中で遠山郷の下栗の里を経由することになる。

2 チェックポイント
標高が2,000m近いので寒暖差に注意が必要です。また、しらびそ高原への道は冬季閉鎖になるので、星空を楽しめるのは4月下旬から11月上旬までの期間のみです。

3 大西さんおすすめビューポイント
しらびそ高原での唯一の宿舎「しらびそ高原天の川」やキャンプサイトの敷地の周囲は、広い広場や遊歩道があり、星空観察に最適です。また、御池山隕石クレーター付近で観察する場合は、御池山登山口で駐車して多少歩くことになります。なお、冬季はしらびそ高原へのアクセスがなくなりますので、大鹿村を追加で紹介してきましょう。大鹿村は、大鹿歌舞伎で有名な中央構造線沿いの山間の村です。桜の名所でもある大西公園は、星空観望スポットしても有名が、冬場でも雪が少ないので、冬の星空観察スポットとして良いでしょう。大きな星空観察イベントも年に数回行われています。なお、春から晩秋にかけては、南アルプス側に登る道路の各地で南アルプスや中央アルプスを見ながら美しい星空を観察することができます。

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「天の川が垂直に流れ込む」
大鹿村の各地で星を見るスポットがある。ここは、南アルプスを東に、中央アルプスを北西に眺められる夕立神パノラマ展望台からの天の川(11月上旬宵、夕立神パノラマ展望台にて撮影)©大西浩次

4 周辺にあるおすすめ宿泊施設
【しらびそ高原天の川】
しらびそ高原は、南アルプスに手が届く雲上の楽園といわれ、その頂にあり、「星降る聖地」として知られている宿泊施設です。煌めく満天の星空や天の川が眺められ、ガイド付きの星空観察会も開催されています。

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南アルプスユネスコエコパークとして登録されている「しらびそ高原」。標高が高く、澄んだ空気の中ではっきりとした星空が鑑賞できます ©しらびそ高原天の川

住所:長野県飯田市上村979-53
電話:050-3583-2302(冬期休業中の問い合わせ:0260-31-0036 ※9時~17時)
HP:https://shirabiso-amanogawa.com/
備考:12月~3月は冬期休業。星空観察会開催スケジュールは公式サイトを参照

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大西 浩次(Kouji Ohnishi)
富山県黒部市出身。国立長野工業高専の教授として物理学や地球科学を教える一方で、20代の頃から星景写真家としても活動を続けている。現在は「長野県は宇宙県」連絡協議会会長として、プロと天文ファンをつなぐ橋渡し役としても尽力。重力レンズや系外惑星探査の研究者として、天文教育の普及活動にも取り組んでいる。


写真・文:大西 浩次 構成:フィールドデザイン

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