白銀の北アルプスの絶景をひとりじめ! 冬でも出来るパラグライダー&トーイング体験!
長野県白馬村の冬のアクティビティといえば、ご存知のとおり、スキー&スノーボードのイメージが圧倒的に強いわけですが、今回ご紹介するのは、なんと!!「真冬でも楽しめるパラグライダー」です!美しい絶景の北アルプスを望む白馬村内の八方尾根からリポートします!さらに、新たなアクティビティ、栂池スキー場のゲレンデで体験できる、地上約50mの遊覧体験『トーイング』も取材してきました!
©️スカイブルー八方尾根パラグライダースクール
「高所恐怖症と言ってる方でも9割は大丈夫です!(笑)」
……と、取材の帰り際に優しい笑顔で教えてくれたのは、『スカイブルー八方尾根パラグライダースクール』の取締役・前堀善斗さん。「高所恐怖症なんですが、いつか挑戦してみたいです。」と言った私に掛けてくれた一言は、多くのお客様を、大空へと飛び立つ手助けをしてきた自信と余裕さえ感じさせてくれました……。
『スカイブルー』がスノーシーズンにパラグライダー体験を実施可能となったのは、3年前。初年度と、次の年は雪不足で、集客は少なめだったらしい。というのも、冬のパラグライダーは、田んぼの上に積もった雪の上に降りる為、少ない雪ではランディングが難しいという。また新型コロナウイルス感染症の流行で、見込んでいたインバウンドのお客様が見込めなかった。
「もともと雪を見たことがなく、スキーやスノーボードにも、あまりなじみのないアジア圏の観光客向けに始めたサービスだったのですが」と残念そうに話す善斗さん。
とはいっても、県内外から訪れる家族やグループにも好評のようで、冬の新たな楽しみ方のひとつとして定着すればと考えている善斗さんのサービス精神と地元愛を感じました。
主に夫婦、カップルの参加者が比較的多いようで、今後もさまざまなお客さまが増えれば嬉しいと話してくれました。
美しいコントラストの世界で非日常を味わう
『スカイブルー』というスクール名がまさにピッタリ!! 善斗さんが見せてくれた過去のフライトを記録したどの写真にも、真っ白な雪が積もった美しい山並み。そして雲一つない突き抜けるような青空のコントラストが写っていて印象的!この景色を生で体感できるのは、まさに白馬ならでは!八方尾根のゲレンデから、‘’スキーを履いたまま飛び立てる‘’というのも、冬ならではの魅力的なポイントではないでしょうか。
パラグライダーといえば、春から夏、そして秋と、グリーンシーズンのスポーツというイメージが強いアクティビティですが、今回取材したのは、冬に体験できる2人乗りのタンデムフライト!グリーンシーズンとは別世界の体験ができるはずです。
春から秋にかけての景色も、もちろん美しい白馬村ですが、冬の美しさは特別です!
まるでポストカードのようなロマンチックでダイナミックな景色を満喫できるでしょう。
また前述したとおり、冬のパラグライダーは雪の上に降りるので、その日のコンディションにもよりますが、ふわふわのパウダースノーの中におしりから「バフッ!」とランディングすることができます。体に感じる粉雪の感触は、きっと気持ちいいに違いありません。
信頼できるインストラクターがサポートする、2人乗りのタンデムフライトで、初めての方でも安心して飛び立てます。飛びながら写真を撮ることもできるので、とてもいい思い出となりそうです。
スキーやスノーボードは苦手という方にもおすすめの‘’絶景満喫型アクティビティ‘’を是非体験してみて下さいね。
パラグライダー体験動画はこちら!
©️スカイブルー八方尾根パラグライダースクール
栂池のゲレンデを空中散歩するトーイング体験!
『スカイブルー』が提供するもう一つの冬のアクティビティが、『トーイング』という浮遊体験型アクティビティ。
「トーイング???」…と、イメージがすぐに湧かない人もいるかもしれませんが、こちらは栂池高原スキー場で体験できる低飛行のパラグライダーのようなものです。
専用のマシンで、ゲレンデの下から上に向かって引っ張ってもらい、地上から約50m、距離にして約700mの空中散歩ができる、今注目の新しいサービスです。
パラグライダーほど高度は上がらず、身体に紐がついているので、かなり安心感がありそうです。高い所が多少苦手な方や、キッズ、高齢の方まで、気軽に楽しめるものとなっています。厳密には、体重25~90キロまでの健康な方ならどなたでも体験可能となっています。
また料金も3,000~4,000円とリーズナブル。フライト時間は1分ちょっとと短いが、受付から解散までは約30分~1時間。気象状況などで時間が変動することも。
こちらは冬のみ、雪上だけのサービスで、スキーが出来る方が望ましいですが、出来なくてもソリで引っ張ったりもできるので、大丈夫とのことでした。
善斗さんに見せてもらった体験動画では、小学2年生の男の子が、笑顔で飛び立つ様子が撮影されていて、引っ張ってもらうとすぐに浮かび上がり、降りるときも優しくふわ~り。お父さんやお母さんも続いて笑顔で体験していました。
栂池の広いフィールド上を風に乗ってゆったりと進むトーイング。運良く晴れていれば最高の気分で遊覧飛行を味わえること請け合いです!
他の動画も見せてもらいましたが、怖そうな感じはほとんどなく、とっても楽しそう!高所恐怖症の私でも、これならできそう!!北アルプスに向かって引っ張ってもらうので、景色もたっぷり楽しめます!
トーイング体験動画はこちら!
©️スカイブルー八方尾根パラグライダースクール
雄大な北アルプスを背に思いっきり開放感を味わう!
とにかく、どの写真を見ても、みんな笑顔!
写真の中からも伝わってくる、楽しそうな雰囲気と、自然の中で遊ぶことで得られる独特の開放感。私も思い切って体験したい気持ちになりました。
体験するには事前予約が必要で、『スカイブルー』のホームページから予約可能。
創業は15年前、冬のパラグライダー&トーイングに関しては、まだまだこれから集客していくサービスですが、今後人気が出そうな予感がします。
冬のスキー場といえば、やっぱりメインはスキー&スノーボードに間違いはないのですが、スキーやスノーボードをしない人にも、冬の北アルプスの景色や空気を是非満喫してほしいと思います。写真や動画で見るより、実際に肉眼で見る景色の美しさは、見た人だけが感じることができると思います。
まだ冬の北アルプスを訪れたことのない人には、特に足を運んでもらいたい場所です。ここでしか味わえない極上の感動体験がきっとあなたを待っています。
確かな技術をもつインスタントラクター
また、パラグライダー&トーイングを体験するには、気象条件にも恵まれないといけません。冬の北アルプスは風が強かったり、霧がでたりすることも多いので、断念を余儀なくされる日も多いとのこと。
インストラクターは、天気周りを読み、気象の予測とともに飛べるか飛べないか判断しないといけません。天候不良で飛べない場合もあるということを頭に入れておかなければいけません。それだけ慎重に安全第一に考えているということでもあります。
確かな技術を持つスタッフが必要なため、『スカイブルー』に在籍するスタッフは現在4人。それでも全国的には多い方だと善斗さんは言います。
山岳天候、受け入れ体制などにより、体験予約をお断りすることも。しかし、タイミング良く体験出来れば、とても貴重な体験となるはずです。
大自然に抱かれて心も体も開放される未体験アクティビティ=パラグライダー&トーイングを積雪に恵まれたこの冬、チャレンジしてみてはいかがですか?
☞詳しくは『スカイブルー八方尾根パラグライダースクール』(長野県白馬村) (hakubapara.com)
取材・文:伊川なぎさ
<著者プロフィール>
伊川なぎさ
石川県出身。長野県白馬村在住。
FM長野『まるごとおおまち』の元リポーター。
白馬村のフリーペーパー「HA'S」を2シーズン制作。現在はペンションの女将をしながらオフシーズンはドーナツを宿で販売したりもしている。趣味は歌うこと、スノーボード、ゴルフ、旅行、食べ歩きなど多数。2児の母としても毎日奮闘しながら、10年以上住んでいる長野の魅力を探索&発信中!
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