大切なあの人に、長野県の花を贈ろう。
遠くで暮らす両親、いまは会えない大切な人に、長野県の花を贈りませんか?
冷涼な気候で育った長野県の花は、色鮮やかで日持ちがよいことで知られます。
季節の花、花き農家の想いをご紹介。
長野県の花を大切な人へのギフトに
色鮮やかな花を見て、元気が出たり、その香りに癒されたり。花や緑には、人間の心身のバランスを調整するパワーや、リラックスさせるパワーがあることが科学的にも実証されています。しばらく会えていないあの人への挨拶代わりに、大切な人の記念日に、花を贈ってみてはいかがでしょう。
おすすめは、色鮮やかで日持ちする長野県産の切り花。標高が高く、昼と夜の気温差がある長野県では、冷涼な気候をいかした、さまざまな花が作られています。
現在、約3,000軒の花き農家がある長野県。標高400m~1,000mという標高差がある圃場では、四季折々、さまざまな花が栽培されています。なかでも、カーネーション、アルストロメリア、トルコギキョウ、シャクヤク、ラナンキュラス、ダリア、シクラメンの7品目は出荷量全国第1位。国内はもちろん海外でも高い評価を受けているという長野県の花。その最大の特徴は、色鮮やかで、長持ちすること。ほかの産地に比べ、標高が高い長野県は、昼夜の温度差があるため花の発色がよくなり、さらに、夜に冷えることで、花の消耗する部分が少なく、長生きする花ができるというわけです。
長野県ではいつどんな花が旬?
温度湿度や土壌管理の技術が発達したことにより、冷涼な長野県でも一年を通して多種多彩な花が栽培されています。初夏から秋にかけて多く出荷されている花は、トルコギキョウ、カラー、ユリなど。全国に先駆けて千曲市で切り花の栽培が始まったトルコギキョウは、当初は紫など単色でしたが、県内の育種家により花の縁に別の色が入る覆輪種(ふくりんしゅ)が作られたことにより一躍人気に。現在では長野県の主要品目になり、八重種や大輪のフリル咲き種など、流行や需要に合わせてさまざまな品種が生み出されています。
一方、冬から春にかけて出荷されるのは、シクラメン、ラナンキュラス、シャクヤクなど。バラに似た華麗な花形とパステルカラーの花色が特徴のラナンキュラスは、テーブルフラワーやブライダルブーケとしても人気の品種。県内では、冬期の日照時間が豊富な松本、諏訪地域で栽培が盛んで、近年は北米や東南アジアにも輸出され、高級ホテルやレストランなどで使われています。また、カーネーション、アルストロメリア、ダリア、バラは全県で通年生産されているため、一年を通して手に入れやすい花です。
世界が注目する長野県の花き農家
こうして、全国的にも有名になった長野県産の花。その影には日夜努力する花き農家の姿があります。たとえば、いまや国内市場のみならず海外からも絶大な支持を受けるのが株式会社フラワースピリット。代表の上條信太郎さんは、長年、花の原生地環境と土壌づくりの研究に励み、数々の世界大会での受賞歴を持つ、花き業界のカリスマ的存在です。「私たちが一番大切にしていることは、植物が本来求める原生地の栽培環境を、ここの環境で再現できるかどうかを見極めることです。適していない花は作りません。あとは土づくりをしっかりして、できるだけゆっくり、畑で満開になるまで咲かせて最高品質の商品をつくっています」。
フラワースピリットの花は、オランダで10年に1度行われる国際的な花のコンテスト「フロリアード」の2012年大会において2部門で金賞を受賞。以降、年間10万本以上の切り花を海外に輸出しています。世界の市場に高品質の花を提供し続けるためには、顧客のニーズを捉え、〝何のためにつくるのか〟という目標設定が欠かせないと話す上條さん。
気候変動による病害虫の増加や新型コロナウィルスによる影響を受けつつも、たゆまぬ努力を続ける花き農家たち。長野県の気候と農家の努力の賜物である長野県の花を、あなたの大切な人へ贈ってみてはいかがでしょう。きっと、あの人に笑顔の花を咲かせてくれるはず。
花の生け方、扱い方は品種によって異なります。長野県農政部園芸畜産課のホームページには長野県で生産されている主要7品種の花を長く楽しむポイントが掲載されていますので参考にしてみてください。
長野県農政部園芸畜産課サイト「美しい信州の花」
取材協力:
株式会社フラワースピリット
長野県農政部園芸畜産課果樹・花き係
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