長野県北部に位置し、雄大な千曲川が流れる千曲市。今回の旅の舞台は、美しい夜景を望める「姨捨(おばすて)」にある冠着山という低山と、その麓にあるディープな温泉街「戸倉上山田温泉」。戸倉上山田温泉は120年以上前の明治時代に開湯し、善光寺参りの「精進落としの湯」として繁栄してきた名温泉地。泉質も良いと評判で、温泉好きの間では密かに知られており、リピーターも多いのだとか。長野にこんな場所があったのか!と驚くほどに、自然・温泉・グルメと、毎日ディープな体験ができる千曲市へ、おとなの"ツウ"な湯けむり旅へ行ってきました!
"ツウ"なおとなはちくまへ行く!?魅力溢れる街で、ディープな女子旅を。
まだまだ知られていない穴場の観光地や温泉、絶景スポットがひしめきあうちくま。普通の旅行とひと味ちがった山旅が楽しめるこの街に、旅好きな湯けむり登山部も心をグッと鷲掴みにされてしまいました。
■ちくまの”ツウ”なポイント!
・実は東京から2時間で行けちゃう、知られざる穴場スポット。
・山々に囲まれた街。美しい夜景を山頂から!
・スナック女子必見!?昔ながらのディープな温泉街で、夜の街を遊ぶ。
・わざわざ行きたいローカルグルメがひしめき合う、隠れたグルメタウン。
■旅のスケジュール
DAY 1
緒溢れるレトロな温泉街歩きと、絶景ナイトハイク
DAY 2
千曲川の爽快サイクリングと、ローカルなお店巡り
DAY 3
公衆浴場で、湯巡り。心もからだもほっこり癒やされて
SNACK
スナック女子の聖地!?優しいママさんのいるお店
OTHER
ちくまは夜が楽しい!夜の街へ繰り出そう!
DAY1
■START 戸倉駅
ちくまは、東京から北陸新幹線で長野駅もしくは上田駅まで行き、しなの鉄道へ乗り換え。全体の所要時間は2時間程度。思っていたよりも、気軽にアクセスすることができました。戸倉上山田温泉街と、絶景ナイトハイクを楽しむには「戸倉駅」を拠点にするのがおすすめ。
■LUNCH 「ローカル飯 ニンタレカツライス」大黒食堂
到着したら、まずはランチ!連日行列ができると評判の「大黒食堂」を目指します。開店前にもかかわらず、ちらほらとオープンを待つ人が。地元の人に愛されるお店が一番美味しいはず!と、大正解の予感。イチオシメニューの「ニンタレカツライス」は、必食!
■WALK 戸倉上山田温泉街
開湯から120年以上の歴史を持つ、戸倉上山田温泉。温泉街の町並みは、昔ながらのノスタルジックな趣を残しています。歩いているだけでも、レトロな街並みにときめきます。カメラ片手に、レトロな看板巡りなんかも楽しいかも。
温泉街を散策していると、不思議な光景を発見。なんと、コンビニに併設された珍しい足湯が!足湯のあるコンビニは、日本でここだけだそう。
■SWEETS 「あんずソフト」 塩川菓子舗
塩川菓子舗は、昭和3年創業の老舗のお菓子屋さん。自家製のあんずジャムをトッピングした「あんずソフト」が評判です。ソフトクリームに合うようにと、このためだけに作られた特製ジャムがたっぷりかかったスイーツは、お店のこだわりと愛情を感じる一品でした!
■FOOD 「絶品 もちもちおやき」 七福
商店街の端っこにある、居酒屋の「七福」のおやきは、地元の人イチオシの絶品グルメ。今回は、夕方からのナイトハイクのおやつ用にテイクアウト!夜23時まで営業しているので、おやきと餃子をつまみに、軽く一杯というのもおすすめ。思わずビールください!と言いたくなる、飲んべえにはたまらないメニュー・・・!
■WORKSHOP 「”みそまる”作り」味噌蔵たかむら
大正8年創業の味噌蔵たかむらでは、お味噌を使った「みそまる作り」を楽しめます。みそまるとは、味噌にだしと具材を混ぜ、まるめたもので、お湯を注ぐだけで味噌汁ができる便利な丸い団子です。まさにアウトドアの時にぴったり!私たちも、その日のナイトハイクに持ち寄る用に、みそまる作りにチャレンジ。
■TREKKING 「絶景ナイトハイク」冠着山
温泉街から車で20分程いくと、標高1,252mの冠着山という低山があり、アウトドアが好きな人は軽い登山も楽しめます。筑北村の鳥居平側からは片道30分~45分程で登れるので、登山初心者の方にもおすすめ。
この山の見どころは、ズバリ「夜」。山頂からは、美しい夜景が広がります。普段あまり体験しない夜の山。澄んだ空気の中、山頂から美しい星空や月を見あげると、自然のパワーをチャージできる気がします。暗闇の中では、風の音と木々の揺れる音だけが耳に届き、日頃の忙しさや疲れを忘れさせてくれる時間を過ごせました。
山頂は広々と開放的なので、日没前に登り始め、サンセットを頂上のエリアで待つのがおすすめ。マジックアワーの時間帯はなんともドラマチックな空模様で、みとれてしまいます。
※4月以降、要予約でアテンド付のナイトハイクツアーも可能です。地元の講師の方の月光浴ヨガ体験も実施。(実施不可の日時も有り。)
■DINNER 地元の名店「炭火焼ジンギスカン 万蔵」
下山後、体を動かした後に向かったのは「万蔵」。美味しいジンギスカン料理が食べられると、地元の人々からも人気のお店です。自家製の秘伝のタレに漬けこまれたお肉を、炭火で焼いて楽しみます。臭みが気にならない旨味たっぷりのお肉は、さっぱりした赤身肉でどんどんお箸がすすみます。食べすぎ注意!のお店でした。
店主は日本茶インストラクターの資格を持っており、昼間は隣の店舗で本業のお茶屋さんを営業しているそう。食後には様々なフレーバーのお茶を楽しみながら、「闘茶」を楽しめるのも、このお店ならではの体験です。(闘茶は要予約。)
DAY2
■CYCLING 「千曲川沿いを爽快サイクリング」 ずくだしエコツアー
天気の良い日は、川沿いや観光スポットをサイクリングしながら巡るのも◎。サイクリングロードが整備されており、初心者から上級者まで快適に楽しめます。川沿いの景色に癒やされながら楽しめるので、ちょっとした観光の移動にもとっても便利。
■SHOPPING 「あんずのお土産」あんずの里のあんずショップ
ちくまはあんずの生産が盛んで、日本一の「あんずの里」と呼ばれるほど。地元にある「横島物産」は、自社農園であんずを栽培し、様々なオリジナル製品を販売しています。甘酸っぱくてオレンジ色が鮮やかなあんずは見た目にも可愛く、たっぷりお買い物を楽しみました。
■SAKE 「名物店主とお酒選び」酒乃生坂屋
「酒乃生坂屋」では、店主の数矢さんに好みを伝えると、独自の視点と豊富な知識を元に、イチオシのお酒を選んでくれます。なんと、数矢さんの目利き味利きのチカラを聞きつけ、お店には、県外からも足を運ぶ人も多いのだとか。楽しい店主とのお喋りに、ついついお店に長居してしまいました。
■DINNER 「きのこ博士のいるお店。天然きのこ料理専門店」 居酒屋やまと
このお店は珍しい「きのこ料理」の専門店。長野は日本で最もきのこの種類が多く、秋にはたくさんのきのこが収穫できます。ここでは、大量に収穫したきのこを丁寧に保存しているそうで、1年中おいしいきのこが楽しめます。
店主のお父さんは、今でも1年分の天然きのこを自身で地元の山に採りに行っているんだとか!きのこ博士のようなお父さんの話に魅了され、勢い余って「きのこ狩りにつれてって!」とリクエスト!
DAY3
■ONSEN 「温泉好き必見の湯巡り」戸倉国民温泉・白鳥園
戸倉上山田温泉は、「美肌の湯」とも言われており、お肌がつるつるになる質の良い温泉が数多くあります。日帰り入浴を楽しめる浴場も点在しているため、ちくまに来たらぜひタオル片手に湯巡りへ!
SNACK スナック女子の聖地!?優しいママさんのいるお店
個性的な看板がキラキラと光るネオン街。今でも多くのスナックが所狭しと立ち並んでいます。お店を巡り、居心地の良い場所を見つけるのも◎。ディープな温泉街で、地元の人やママさんとお喋りを楽しむと、自分だけのサードプレイスを見つけたような感覚。ますますこの街のファンになりました。
OTHER ちくまは夜が楽しい!夜の街へ繰り出そう!
戸倉上山田温泉は、夜が楽しい街。レトロなネオンの光が輝くどこか懐かしい雰囲気の温泉街は、昔ながらのカルチャーが残り、ついつい時間を忘れてたっぷりと夜の街を満喫ししてしまいました。
■夜の射的
温泉街をぶらりと歩いていると、縁日のような射的屋さんが突如現れます。レトロな佇まいに引き寄せられ、吸い込まれるようにお店へ・・・!ほろ酔いで望む射的は、真剣に撃ち落としたくなってしまう。ちくまならではの、レトロな遊びが楽しめます。
■一風変わった〆文化! 郷土料理 おしぼりうどん 古波久
各地域で様々なカルチャーがある「〆」の文化。ちくまでは、辛味の強い大根をおろした汁に信州味噌を溶かしてつゆを作り、うどんをつけて食べる、「おしぼりうどん」が、〆の名物。これがとっても辛い・・・・!たっぷり味噌を溶かして、まろやかにしながら食べていきます。(辛さはお好みで!)
STAY 夜までたっぷり遊んだあとは、温泉宿で癒やされて
とめどなく湧き出る湯量豊富な戸倉上山田温泉の宿は、源泉かけ流しがほとんど!身体を芯から温め癒してくれます。湯けむり登山部メンバーも、朝も夜もたっぷりと温泉を楽しんじゃいました!
“ツウ”なおとなの湯けむり旅をちくまで
温泉に浸かり、自然の中で身体を動かしリフレッシュし、昔ながらの文化で心がほっこりする。ちくまでは、普段なかなか味わうことのできない、ディープなカルチャーにどっぷりと浸かることができました。観光地化しすぎておらず、地元の人の日常と共存し、昔ながらの温泉街を残し続けるこの場所は、まさに”ツウ”な人におすすめしたい街。旅好きな編集部も、ユニークであったかいこの街に心を鷲掴みにされてしまい、週末などについつい通ってしまいそうです。普通の旅行とひと味もふた味もちがった山旅が楽しめるちくまへ、湯けむり登山にでかけてみませんか?
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