長野県北部から新潟県にかけて広がる「信越自然郷」は、古くから厳しい自然と共生してきた文化や歴史、景色が色濃く残るエリアです。エリアに属する飯山市や野沢温泉村は、近年「ウェルネス・サイクルツーリズム」の地としても注目を集め、温泉や食などと組み合わせた自転車の旅が人気です。また長野県を1周するサイクルルート「Japan Alps Cycling Road」では「北信濃エリア」の一部に組み込まれ、サイクリングの楽しさに魅了されるルートとして紹介されています。
今回は、野沢温泉村出身でホクトスキークラブの選手として活躍する富井雪奈(とみい・ゆきな)さんと、弟の富井大作(とみい・だいさく)さんと一緒にe-bikeに乗ってエリアを探索。街乗りもアップダウンも楽々、自転車初心者から上級者まで楽しめるスポットを紹介します。
飯山駅を出発して、絶景の公園へ
北陸新幹線が停まるJR飯山駅が旅のスタートです。駅の1階には「信越⾃然郷アクティビティセンター」があり、レンタサイクルや近隣の自転車コースMAPが置かれているので要チェック。信越自然郷管内は各スポットで自転車の乗り捨てができるのも特徴で、旅程に合わせて快適な移動が叶います。今回はさらに、移動中のスムーズなコミュニケーションを叶えるSONYのウェアラブル端末(インカム)「NYSNO-100」を使用。元スキーヤーが開発リーダーを務めた端末で、防水性や耐衝撃もバッチリ。スマートフォンなどを介さず完全ハンズフリーで会話ができるので、仲間同士でおしゃべりしながらサイクリングができる一方、完全に耳が塞がれない特殊な加工がされており、周囲の安全だけでなく、車の接近等を前の人に伝えたりする上でも役立ちます。
「かんがら坂」をのぼり、絶品そばでひと休み
グルメスポットはいくつもありますが、北信濃エリアに来たら食べておきたいのが「ぼくち蕎麦」です。県内各地で打たれている蕎麦ですが、つなぎの小麦粉の代わりに山菜のヤマゴボウの一種「オヤマボクチ」の葉を使うのはこの辺りだけ。独特の風味とシコシコした食感が特徴です。なかでも野沢温泉村にある「かごや」は、今も手打ちにこだわり、オヤマボクチと蕎麦粉だけの伝統的な味わいが楽しめる店。料理を注文すると地元野菜をたっぷり使った惣菜取り放題のサービスがついてくるのも嬉しいポイントです。
村を一望できる見晴台までは林間コースを抜けて
温泉街の散策は食べ歩きと足湯がとっておきのご褒美
温泉街では江戸時代から守り継がれる13の外湯をめぐるもよし、ソフトクリームやジェラートなどひんやり食べ歩きグルメを片手に足湯スポットに立ち寄るもよし。お酒の飲めるお店や宿泊施設も充実しているので、せっかくならばゆっくり滞在して温泉街の雰囲気を楽しむのがいいかもしれません。
Information
住所:飯山市大字飯山772-6 飯山駅1F
電話:0269-62-7001
HP:https://shinetsu-activity.jp/
【ファームス木島平】
住所:下高井郡木島平大字上木島38番地1
電話:0269-62-2201
HP:http://www.farmus.jp/
【菜の花公園】
住所:飯山市大字瑞穂495-1
電話:0269-62-7000(信越自然郷 飯山駅観光案内所)
HP:https://www.iiyama-ouendan.net/tourism/nanohana/
【ぼくちそば かごや】
住所:下高井郡野沢温泉村大字豊郷4348-1
電話:0269-67-0348
HP:https://nozawakanko.jp/spot/spot10114/
【長坂ゴンドラリフト】
運行期間:2024年7月6日(土)~10月27日(日)
※2024年8月27日(火)~9月26日(木)の間は、火・水・木曜日定休日
運行時間:9:00~16:00(下り線16:30)
HP:https://nozawaski.com/summer/gondola/
【COMPASS Village】
住所:長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9526
電話:0269-67-0921
HP:https://compasshouse.jp/
【ウェアラブル端末NYSNO-100】
プロジェクトページ:
https://sony-startup-acceleration-program.com/article081.html
HP:https://www.sony.jp/support/nysno/products/nysno-100/
撮影:新井涼平 文:間藤まりの イラスト:永瀬美優