TOP PHOTO:©戸隠そば祭り実行委員会
イベント等の開催日程や内容等は変更となる場合がございます。最新の情報は各施設や主催団体、現地観光協会等にお問い合わせください。
01 戸隠そば祭り(長野県長野市)
日本有数のそば処として知られる長野市戸隠。戸隠山の麓・標高1,000m以上に位置し、昼夜の寒暖差が大きく、朝霧が発生しやすい環境は、ソバ栽培に適しています。良質なそば粉と伝統の技で打ち上げたそばを清冽な水で締め、一人前を5~6束にまとめた「ぼっち盛り」という盛り付け方で提供します。そばを盛るのは地元名産の戸隠竹細工のざる。ソバの生産から製粉、そば打ち、そばざるの制作まで地域で一貫して行われているのが「戸隠そば」の特徴です。
「戸隠そば」の歴史は、平安時代に戸隠山で修行した修験者の唯一の携帯食がソバだったことに始まるといわれます。地元に残る文献には江戸時代、麺状の「蕎麦切り」が振舞われていたとの記述が。以降、参詣者のもてなし食として宿坊で供されるようになり、昭和初期の観光道路開通を機にそば店が続々と開店。その名が広まりました。
50年以上前から開催される『戸隠そば祭り』は、神様に実りへの感謝を奉告し、また一年、収穫に恵まれ商売が繁盛するように願うのが本義。その昔、法師が戸隠の神様にソバを供えた事象に由来する伝統的な儀式「戸隠そば献納祭」を中心に、約1ヵ月にわたり秋の新そばシーズンを祝い楽しむ企画が催されます。
01-1 お焚き上げ神事
『戸隠献納祭』の前日、古くなったそば道具やそばざるなどを感謝を込めて焚き上げる『お焚き上げ神事』が執り行われます。焚き上げられる品の中には新そばが入荷した際、軒先に吊るす戸隠竹細工「そば玉」も。神事の後には地元の子どもたちが獅子舞を披露し、祭りのムードを高めます。
【INFORMATION】
【イベント名】お焚き上げ神事
【会場】戸隠神社中社大鳥居前(☞Google Maps)
【日程】10月31日(木)16:30~
【問い合わせ】(一社)戸隠観光協会(電話:026-254-2888)
【詳細】☞公式サイト
01-2 戸隠そば献納祭
戸隠神社の御祭神に秋の新そばを奉納する『戸隠そば献納祭』。実りに感謝し、今後一年の商売繁盛などを祈願する儀式です。ハイライトは、白装束に身を包んだそば店主の代表者3人が「こね」「のし」「切り」役となり、自分たちの手で育てた戸隠産のソバを使い打つ「蕎麦切謹製(そばきりきんせい)」。打ち上がったそばは、そば粉や地元特産品などと一緒に戸隠神社の御祭神のもとへ運ばれます。
社殿で神事が執り行われた後、お祓いを受けたそば粉で打たれた「献納そば」が対象店で提供開始。各店15食限定で『戸隠そば献納祭』当日もしくは翌日にしか食べられない一品です。
【INFORMATION】
【イベント名】戸隠そば献納祭
【会場】戸隠神社中社(☞Google Maps)
【日程】11月1日(金)9:00~
【問い合わせ】(一社)戸隠観光協会(電話:026-254-2888)
【詳細】☞公式サイト
【備考】「献納そば」の提供日は店舗によって異なります。詳しくは公式サイトをご確認ください。
01-3 新そばの半ざる食べ歩き
期間中の平日限定で開催する『新そばの半ざる食べ歩き』。チケットが3枚綴りになった専用ブックを購入すると、対象そば店のうち3店舗で、ざるそば一人前の半分の量(=半ざる)が楽しめる企画です。また、半ざるを食べると1店舗につきスタンプ1個が捺印され、3個集めると年越しそばが当たる抽選に応募することができます。
専用ブックは対象そば店などで購入可能。イベント期間前半は混雑が予想されるため、中旬から下旬の来訪もおすすめ。チケットは半ざる食事券以外にも1枚550円(税込)の金券として、加盟土産店など計3施設で利用することができます。
02 おたり新そば祭り(長野県小谷村)
長野県の最西北部に位置する「小谷村」では、10月上旬から11月下旬にかけて『おたり新そば祭り』が開催。そばやそばスイーツを食べてスタンプをゲットし応募すると、抽選で宿泊補助券や小谷村産のそば殻まくらなどが当たるスタンプラリーが実施されます。スタンプがもらえる対象店は小谷村内のそば店やカフェなど計10店舗。
店舗ごとに特典を用意して秋の新そばシーズンを盛り上げます。※各店で実施する内容・特典は、公式サイトでご確認ください。
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03 ぐるっとそば処・農産物直売所スタンプラリー(長野県大町市)
長野県の北西部・北アルプスの麓に広がる大町市。標高が高く冷涼な気候と清らかな雪解け水によって、風味豊かなソバが育まれます。10月から11月末までは、秋の新そばや野菜など旬の味覚を楽しむ企画『ぐるっとそば処・農産物直売所スタンプラリー』を開催。大町市内の対象26店舗でスタンプを集め応募すると、抽選で地場産品が当たる企画です。
対象店はそば店に限らず、農産物直売所も含まれます。そばの食事の他、乾麺などの商品の購入、そば打ち体験、農産物の購入で1店舗につきスタンプ1個をゲットすることができます。スタンプ台紙は参加各店舗に設置の他、公式サイトからもダウンロード可能。スタンプを集め、最終店舗に台紙を提出し、応募完了となります。
04 新そば味わい祭り(長野県山形村)
長野県中西部の山形村には15軒のそば店が点在。中でも約500mの通りに7軒のそば店が連なる「唐沢そば集落」は、昔からソバの製粉が行われていた地域として知られています。最近はざるそばの他、山形村特産の長芋を麺状に切ってのせた「やまっちそば」も提供され、人気を呼んでいます。
秋の新そばシーズンに合わせ、11月上旬から下旬にかけてスタンプラリー企画『新そば味わい祭り』が開催。期間中、対象のそば店で食事や商品購入などの会計1,000円ごとにスタンプ1個を捺印し、スタンプを5個集めた台紙は次回、対象店で500円の割引券として使用することができます(割引券利用期間は2024年1月末まで)。
【INFORMATION】
【イベント名】新そば味わい祭り
【会場】山形村内のそば店など11店舗
【日程】11月1日(金)~11月24日(日)
【問い合わせ】山形村観光協会(電話:0263-31-6220)
【詳細】☞公式サイト
【自宅で新そばを味わいたい方へ。そばの通信販売実施店】
石碾き蕎麦 水舎・つつみ庵/そば処 木鶏
※スタンプラリー対象店からピックアップ。通信販売での購入はスタンプラリーの対象となりません。
05 信州伊那 秋のそば満喫月間(長野県伊那市)
信州そば発祥の地として知られる伊那市では、秋の新そばシーズンに合わせ市内各所で関連イベントを開催。およそ1ヵ月間にわたり、秋の新そばを堪能することができます。
今回は4つのイベントのうち、2つをピックアップしてご紹介します。
☞『信州伊那 秋のそば満喫月間』の詳細
自宅で新そばを味わいたい方へ。そばのお土産や通信販売等の情報については下記参照
☞伊那市観光協会公式サイト
05-1 信州伊那 新そば祭り
伊那市の体験型農業公園「はびろ農業公園みはらしファーム」を会場に開催される『信州伊那 新そば祭り』。標高800mで栽培された地元産の新そばをせいろ・かけ・行者そば(※)で楽しめる「新そば三昧」や、十割や二八などそば粉の配合量が異なる3種類を食べ比べ正解を当てる「ソバリエコンテスト」が行われます。
(※)行者そば:修験道の開祖「役小角」に由来。大根おろしのつゆに焼き味噌を溶いて味わう。
この他、講師の指導でそばを打つ「素人そば打ち体験」では、打ったそばを名人が審査し、優秀者1名に季節のフルーツをプレゼント。そば打ち名人の会による「そば打ち披露」も催され、打ち上がったそばが振舞われます。ステージパフォーマンスとして地元高校生による演奏なども予定。盛りだくさんの企画でもてなします。
【INFORMATION】
【イベント名】信州伊那 新そば祭り
【会場】はびろ農業公園みはらしファーム(☞Google Maps)
【日程】10月26日(土)、27日(日)
【問い合わせ】はびろ農業公園みはらしファーム(電話:0265-74-1807)
【詳細】☞公式サイト
05-2 「高遠そば」新そばまつり
伊那市高遠町で10月下旬から11月上旬の9日間にわたり開催される『「高遠そば」新そばまつり』。約250本の木々が紅葉する高遠城址公園内の高遠閣2階で、秋の景色を楽しみながら、手打ちの新そばを堪能することができます。高遠町の伝統的なそば「高遠そば」は、辛味が強い「高遠辛味大根」と焼き味噌、ネギで調味されたつゆでいただきます。
期間中は「高遠城址もみじ祭り」が同時開催。しっとりと趣のある高遠城址公園でもみじ狩りを楽しめます。高遠町芝平地区で里山のおもてなし料理として伝わる伝統の「芝平そば」を期間中の平日のみ提供します。各日100食限定。
【INFORMATION】
【イベント名】「高遠そば」新そばまつり
【会場】高遠城址公園内 高遠閣(☞Google Maps)
【日程】11月2日(土)~11月10日(日)
【問い合わせ】(一社)伊那市観光協会(電話:0265-96-8100)
【詳細】☞公式サイト
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文:松尾 奈々子
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