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長野のご当地味噌「信州味噌」の蔵を巡ろう 見学可能でお土産購入ができる味噌蔵8スポット

長野県の特産品「信州味噌」の蔵元8カ所をピックアップ。味噌蔵見学ができ、お土産も購入可能なスポットをご紹介します。国内生産味噌の5割を占め、全国シェア1位を誇る「信州味噌」。その歴史や文化に触れ、より深く味わう旅へお出かけください。(2024/4/15)

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TOP PHOTO:©︎新田醸造有限会社


記載の情報は記事構成時点のものとなり、営業状況や料金等は変更となる場合がございます。最新の情報は各施設へお問い合わせください。
 

信州みそとは

『信州味噌』は長野県内の米こうじ・大豆・塩を原材料とする米味噌。酵母と乳酸菌によって引き出されたうま味と豊かな香り、そして光沢のある山吹色が特徴。野菜や肉、魚のだしに加え、チーズやバターなどの発酵食品との相性もいい。

『信州味噌』の歴史は鎌倉時代までさかのぼり、宋で製法を習得した臨済宗の僧・心地覚心が「安養寺」(現長野県佐久市)で味噌造りを始めたと伝わる。後に武田信玄が兵糧に用いたことをきっかけに味噌造りの文化が普及した。現在は国内生産・消費量のおよそ5割を『信州味噌』が占めている(※)。
(※)長野県味噌工業協同組合連合会のデータより

信州味噌についての詳細は下記サイトもご覧ください。
長野県味噌工業協同組合連合会公式サイト

01 塩屋醸造(長野県須坂市)

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蔵のまち・須坂市に佇む『塩屋醸造』 ©有限会社 塩屋醸造

海に面していない信州の地で塩は大変貴重なものだった。須坂市の『塩屋醸造』は江戸時代に塩問屋として創業し、後に味噌としょうゆの醸造を開始。今も伝統的な手法「味噌玉造り」で味噌作りを行い、創業以来受け継がれる味噌蔵の「蔵付き菌」によってオリジナルの風味を醸す。

味噌蔵の見学は無料。味噌蔵に漂う醸造の香りを堪能した後、味噌汁の試食も可能。この他、味噌造り体験コースもある。味噌蔵見学・味噌造り体験ともに要予約。

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創業から代々守られてきた伝統的な手法「味噌玉造り」 ©有限会社 塩屋醸造

【INFORMATION】

【スポット名】塩屋醸造
【住所】長野県須坂市大字須坂537番地(☞Google Maps
【店舗営業時間・定休日】9~18時、不定休
【見学】無料、要予約
【電話】0120-480029
【詳細】公式サイト

02 味噌蔵たかむら(長野県千曲市)

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千曲市の『味噌蔵たかむら』。味噌製品をはじめ、地元ならではの加工品を販売する「高村商店」を併設する ©合資会社 高村商店

1919年(大正8年)に創業した千曲市の『味噌蔵たかむら』。国産原材料にこだわった“昔ながらの地元の味”に定評がある。
味噌蔵見学では、釜やこしきなどの設備を案内し製造工程を解説。売店で多彩なラインナップの味噌を味見することができる。冬季には自家製味噌を使った「味噌蔵パン」や「味噌がけくるみ」の他「しょうゆ豆」や地元産のアンズで作った「杏ジャム」なども並ぶ。

景勝地としても知られる千曲市の「姨捨の棚田」の麓に位置し「戸倉上山田温泉」までは車で約10分。味噌蔵見学とともに絶景や温泉を堪能するのもおすすめ。

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購入前に試食できるのが嬉しい ©合資会社 高村商店

【INFORMATION】

【スポット名】味噌蔵たかむら
【住所】長野県千曲市大字羽尾1320(☞Google Maps
【店舗営業時間・定休日】月〜土曜:8時30分〜18時、日曜・祝日:9〜17時、水曜・年末年始休み
【見学】無料、8時30分~15時 ※詳細は要問合せ
【電話】026-276-0591
【詳細】公式サイト

03 新田醸造(長野県坂城町)

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伝統的な製法「木桶仕込み」で味噌を造る ©新田醸造有限会社

江戸時代末期創業の『新田醸造』(坂城町)は木製のおけを使う伝統的な「木桶仕込み」で味噌造りを行う。「信州味噌」の主原料である大豆・米・塩に大麦を加えた香ばしくほのかに甘い風味が特徴。100年以上使い込まれた2〜6トンの木おけが並ぶ味噌蔵を自由に見学することができる。

味噌蔵に併設する直営店では、数種類の「信州味噌」をブレンドした自慢の逸品「信州白樺印みそ」をはじめ、手焼きの味噌せんべいや味噌ソフトクリーム(3月中旬〜12月中旬限定)なども販売。

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“香り高さ”や“溶けやすさ”そして“旨味”のバランスを追求した看板商品「信州白樺印みそ」などを醸造・販売する ©新田醸造有限会社

【INFORMATION】

【スポット名】新田醸造
【住所】長野県埴科郡坂城町南条7112(☞Google Maps
【店舗営業時間・定休日】8時30分〜16時30分、火曜・年末年始休み
【見学】無料
【電話】0268-82-2782
【詳細】公式サイト

 

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04 石井味噌(長野県松本市)

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杉おけがずらりと並ぶ「二年蔵」 ©株式会社石井味噌

1868年(慶応4年)創業の『石井味噌』。原料の大豆は国産にこだわり、杉おけを使った伝統的な製法で醸造し、仕込み開始から3年目を迎えた「三年味噌」を出荷する。
1年目の味噌を仕込む「一年蔵」と築100年余の「二年蔵」の見学が可能な他、「三年蔵」の2階は食事処としてオープン。「三年味噌」を使った豚汁や餃子が人気だ。味噌蔵見学とランチがセットになったプランもある。

『石井味噌』は国宝「松本城」から車で約6分、徒歩20分ほどの立地。城下町の風情漂う松本の街歩きの立ち寄りポイントとしてもおすすめ。

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「おにぎりセット」や豚汁などは当日注文OK。この他、予約限定のメニューも用意。2日前までに公式サイトから要予約 ©株式会社石井味噌

【INFORMATION】

【スポット名】石井味噌
【住所】長野県松本市埋橋1-8-1(☞Google Maps
【店舗営業時間・定休日】8~17時 ※ランチの営業時間は施設へお問い合わせください
【見学】無料
【電話】0263-32-0534
【詳細】公式サイト

 

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05 マルコメ美麻高原蔵(長野県大町市)

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味噌の製造方法などが学べる展示スペース ©マルコメ

大手味噌メーカーが運営する天然味噌の醸造施設『マルコメ美麻高原蔵』。標高1,000mの寒冷な気候のもと、木だるでじっくりと熟成させ味噌を造る。
「みそ仕込み体験」とセットで展示スペースの見学が可能。木だるや製造工程を紹介するパネルを観覧することができる。

「みそ仕込み体験」では蒸した大豆をつぶして米こうじや塩などと混ぜ合わせる(持ち帰り数カ月寝かせて完成)。体験と合わせスタッフによる味噌についての解説を聞きながら数種類の味噌を試食する「みそ食べ比べ教室」を組み合わせることもできる。

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展示見学とセットの「みそ仕込み体験」 ©マルコメ

【INFORMATION】

【スポット名】マルコメ美麻高原蔵
【住所】長野県大町市美麻8787-3(☞Google Maps
【店舗営業時間・定休日】9〜17時、月曜定休
【見学】「みそ仕込み体験」とセット、有料、要予約
【電話】0120-060-070
【詳細】公式サイト

06 丸井伊藤商店(長野県茅野市)

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100年ものの木だるに触れることができる ©有限会社丸井伊藤商店

製糸産業のまちとして知られる諏訪地方では、かつて工女と呼ばれた女性たちの食事用に味噌造りが盛んに行われ、次第に土地へ根付いていった。創業およそ100年の『丸井伊藤商店』はそれらの文化を継承する蔵元の一つ。八ヶ岳連峰の伏流水を使い木だるで味噌を醸造する。

味噌蔵を含む製造場に売店・カフェなどが併設。「味噌蔵工場見学」では味噌の製造設備を見ながら案内人の解説を聞いた後、味噌汁や漬物を試食。「信州味噌」のプレゼント付き。予約制で味噌造り体験も受け付けている。

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工場見学の後には味噌汁などが味わえる ©有限会社丸井伊藤商店

【INFORMATION】

【スポット名】丸井伊藤商店
【住所】長野県茅野市宮川4529(☞Google Maps
【店舗営業時間・定休日】8時30分~17時15分、年中無休
【見学】無料、8時30分~17時
【電話】0120-72-2057
【詳細】公式サイト

07 ハナマルキ みそ作り体験館(長野県伊那市)

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多数の建築デザイン賞で入賞したスタイリッシュな建物が目印 ©ハナマルキ株式会社

長野県伊那市に本社を置く味噌製造メーカー「ハナマルキ」。創業100周年を記念して建てられた『ハナマルキ みそ作り体験館』で味噌造り体験と隣接する伊那工場の見学がセットで楽しめる。

映像やパネル展示などで味噌の基礎知識と製造工程を学び、窓から南アルプスの景色が望める部屋で味噌造りを体験。仕込んだ味噌は発酵室でおよそ3カ月熟成後に発送される。
ショップでは「ハナマルキ」の味噌製品に加え、体験館のオリジナルグッズも販売中。

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南アルプスの眺望と味噌造りを体験 ©ハナマルキ株式会社

【INFORMATION】

【スポット名】ハナマルキ みそ作り体験館
【住所】長野県伊那市西箕輪2701(☞Google Maps
【店舗営業時間・定休日】月・水・金・土曜のみ営業
【見学】有料、10時~・13時30分~、要予約
【電話】0265-95-1260
【詳細】公式サイト

08 丸昌稲垣 稲垣来三郎匠(長野県飯田市)

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直営店『丸昌稲垣 稲垣来三郎匠』では自社製造の味噌や味噌漬け、野沢菜漬け、甘酒などを販売 ©丸昌稲垣株式会社

1925年(大正14年)創業の『丸昌稲垣』は長野県南部の飯田市にある。味噌造りの初手である大豆を蒸す工程は一般的に高温の蒸気で一気に蒸し上げられるのに対し、ここでは南・中央アルプスの伏流水を使ってじっくり煮熟する。大豆本来のうま味を最大限まで引き出すこだわりだ。

味噌蔵・工場の見学は電話か公式サイトの問い合わせフォームより要問い合わせ。道向かいには築130年ほどの古民家を活かした直営店「稲垣来三郎匠」があり、味噌や味噌漬けをはじめとする製品を販売している。

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大豆本来の色や旨みが味わえる味噌。工場は直営店の道向かいに建つ ©丸昌稲垣株式会社

【INFORMATION】

【スポット名】丸昌稲垣 稲垣来三郎匠
【住所(直営店)】長野県飯田市上郷黒田2721-1(☞Google Maps
【店舗営業時間・定休日】10~17時、木曜定休(直営店)
【見学】要問い合わせ
【電話】0265-22-2610(本社・工場)
【詳細】公式サイト


文:松尾 奈々子
 

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