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左から「学級シードル」「サンサンサイダースカーレット」「蜂酵母のシードル(アシナガバチ)」「HASUMI FARM Cidre」「FARMER'S CRAFT CIDER」 グラスは「ガラス工房 橙」(東御市)の「くるみシードルグラス ダイヤ」(サイトはコチラ)
※販売状況等は変更となる場合がございます。詳細は、各製造・販売者へお問い合わせください。
目次
【ルポ】林檎学校醸造所・小野司代表
たくさんの可能性があるシードルで地域を元気に
北信エリア
・廃校を利用してつくられたシードル「学級シードル 1組・2組・3組」
・さまざまなアワードで受賞「飯綱シードル(ブラムリー・ふじ)」
・専業農家らが手掛けるシードル「CIDRE 甘口・辛口」
・ワイン用の樽で熟成「りんご名人 辛口」
・老舗酒造が醸すシードル「シードル積善 甘口・辛口」
東信エリア
・容量のラインナップが豊富「シードルスペシャリテ デミセック_微甘口・ブリュット_辛口」
・あんずのフレーバーシードル「アルカンヴィーニュ アプリコット シードル」
・食事とよく合う辛口「HASUMI FARM Cidre」
・爽やかな味わい「Cidre(シードル)」
・シャンパーニュ製法で醸された「ふじシードル」
・3品種以上のリンゴをブレンド「軽井沢アンシードル セミスウィート甘口・辛口」
・ビール感覚で飲むのがおすすめ「坂城発泡にごり林檎酒2020 CLOUDY CIDER」
中信エリア
・華やかなピンク色のシードル「サンサン サイダー スカーレット
・”松本らしさ”が光る「ガクファーム マツモトシードル ブナ ドライ」
・山形村産ふじを100%使用「ふじシードル スイート・ドライ」
・ホップを使ったハードサイダー「Son of the Smith Hard Cider“KEEP IT HAZY”(サノバスミスSP キピヘイジ)」
・柔らかい口当たりの辛口「Spark Joy Cidre(スパークジョイ シードル)」
・リンゴの酸味と強めの炭酸が特徴「紅玉シードル」
・4代にわたる家族経営農家が手掛ける「オビナタシードル」
・ドライな味わいが特徴「ルルベル・シードル (Lulubell Cidre)」
南信エリア
・蜂由来の酵母を使用した珍しいシードル「蜂酵母のシードル(アシナガバチ)」
・食中酒として最適「ピオニエシードル」
・ほどよい酸味とキレのある後味「FARMER'S CRAFT CIDER」
・長野県初のシードル専門醸造所が醸す「La 3e saison(ラ・トロワジェーム・セゾン) Doux甘口・Brut辛口」
・酒造メーカーが手掛ける「Kikusui Cidre スタンダード」
・シャンパンのようなきめ細かい泡が特徴「La・collina (ラ・コリーナ)」
今まさに”旬なお酒”のシードル
リンゴを原料とした発泡性の果実酒「シードル」は、爽やかな味わいが特徴で、香りをつけるために他の果汁やスパイスを入れるものもあります。世界各国で作られ、呼び方も「シードル」や「サイダー」「シードラ」とさまざま。
毎年シードルの醸造量が増加している長野県。ワイナリーやシードルリー(シードル専門醸造所)、酒蔵で生産され、また農家が原料をワイナリーなどの醸造所に持ち込んで作る”委託醸造”も増えています。
ソムリエの花岡純也氏(文末にプロフィールを紹介)は「ワインよりも手軽で低アルコールなことから、特に20代後半からの女性の購入率がとても高い。アルコールの消費量が減る中で、大変人気が高く”旬なアルコール飲料”といえる」と話しています。
【ルポ】林檎学校醸造所・小野司代表
たくさんの可能性があるシードルで地域を元気に
『日本一のりんごの町』を目指す飯綱町に、廃校となった小学校を活用して運営するシードル醸造所があります。3軒のリンゴ農家らが集まって設立した「林檎学校醸造所」(北信五岳シードルリー株式会社)です。2019年に醸造をスタートさせ、自社商品のシードルの他、委託醸造も請け負っています。
現在は1,000リットル・500リットル・220リットルのタンクでシードル作りに取り組み、メイン商品の「学級シードル」シリーズは、収穫時期が異なるリンゴの品種ごとに醸し、1組~5組のラインナップを揃えています。
代表の小野さんは、「小ロットならリンゴ品種のブレンドを変えたり、フレーバーをつけてみたり色々試せるし、委託醸造元の細かい要望にも対応できる。シードルはさまざまな可能性を秘めている」と話します。
委託醸造についても通常とは少し異なり、作業を一緒に行うことでシードル作りを学んでもらうのが基本スタンス。高齢化や衰退が進むリンゴ産地の持続化につながる農家やキーパーソンを育成していくことが目的だそう。
国内シードルの普及と人材育成などを目標とした「一般社団法人日本シードルマスター協会」(東京都港区)の代表でもあり、長野県だけでなく国内シードル振興においてのけん引役でもある小野さん。
「若者に人気のあるシードルを新たな特産品として、まずは地元に広めていきたいですね。”リンゴの町・飯綱ではみんなシードルを飲んでるよ”みたいな。地元の人が普段食べたり・飲んだりしているものって観光で訪れる人も絶対興味を持ちますから」
長野県内のシードルピックアップ34選
リンゴ栽培と共にシードルの醸造も盛んな長野県。県内で生産される各シードルの特徴やワイナリー・醸造所の概要などをエリア別にまとめます。
*甘味・酸味・苦味・発泡性・透明度で構成するチャート表は花岡氏監修。
北信エリア
廃校を利用してつくられたシードル
「学級シードル 1組・2組・3組」
【林檎学校醸造所(北信五岳シードルリー株式会社)_飯綱町】
アルコール:7%(1組)・9%(2組)・8%(3組)
(写真左から:3組・1組・2組/撮影:編集部)
1組は、「つがる」をメインに9月に収穫する品種をブレンドし、清酒酵母で醸した華やかな香りが特徴の辛口シードル。2組は、10月に収穫する品種をシードル酵母で醸した辛口で、控えめな酸味とスッキリとした飲み口が特徴。3組は、10~11月に収穫する「グラニースミス」など外国品種で作られ、酸味と甘味のバランスがとれたフルーティな中口に仕上げられています。
☞林檎学校醸造所
さまざまなアワードで受賞
「飯綱シードル(ブラムリー・ふじ)」
【株式会社サンクゼール_飯綱町】
アルコール:6%
(写真提供:株式会社サンクゼール)
飯綱町産の豊かな酸味が特徴の「ブラムリー」(青リンゴ)と「ふじ」をブレンド。瓶内二次発酵により作られたシードルで、すっきりとした爽やかな味が特徴です。「フジ・シードル・チャレンジ」などさまざまなアワードで受賞実績があり、高い人気を誇ります。
☞株式会社サンクゼール
専業農家らが手掛けるシードル
「CIDRE 甘口・辛口」
【有限会社たかやしろファーム_中野市】
アルコール:8%
(写真左から:甘口、辛口/写真提供:有限会社たかやしろファーム)
リンゴとブドウの専業農家が集まり設立したワイナリーが作るシードル。長野県産のリンゴを瓶内二次発酵させ、甘口・辛口共に微発砲性に仕上がっています。容量は720mlと360mlの2種類。
☞有限会社たかやしろファーム
ワイン用の樽で熟成
「りんご名人 辛口」
【楠わいなりー株式会社_須坂市】
アルコール:9%
(写真提供:楠わいなりー株式会社)
長野県産のリンゴ「ふじ」100%で作られたシードル。ワイン用の樽で約1年熟成させたのちに、瓶内二次発酵されています。発酵終了後も低温環境で熟成し、香りと味わい深いシードルに仕上がっています。
☞楠わいなりー株式会社
老舗酒造が醸すシードル
「シードル積善 甘口・辛口」
【株式会社西飯田酒造店_長野市】
アルコール:5%(甘口)・7%(辛口)
(写真左から:甘口、辛口)
甘口は果実感あふれる爽やかな甘味と酸味が特徴で、辛口はキレのある味が際立ちます。甘口・辛口共に地元産のリンゴで花から分離した酵母を使用して作られた、瓶内二次発酵タイプ。江戸時代末期に創業を開始した、老舗酒蔵が醸すシードルです。
☞株式会社西飯田酒造店
東信エリア
容量のラインナップが豊富
「シードルスペシャリテ デミセック_微甘口・ブリュット_辛口」
【有限会社たてしなップル_立科町】
アルコール:7~9%(デミセック)・8~11%(ブリュット)
(写真提供:有限会社たてしなップル)
立科町産の「サンふじ」から作られ、きめ細やかな発泡と爽やかなのど越しが特徴でフルーティな味わい。ブリュット(辛口)は食前酒や食中酒として、デミセック(微甘口)はデザートワインとして飲むのがおすすめです。750ml、375ml、200mlの3種類がラインナップされ、「長野県原産地呼称管理制度」(※)の認定を毎年受けています。
※長野県原産地呼称管理制度:生産情報の開示による品質の高い農産物および農産物加工品を提供するため、長野県が実施する認定制度。書類による審査と官能審査を経て認定される。
☞有限会社たてしなップル
あんずのフレーバーシードル
「アルカンヴィーニュ アプリコット シードル」
【アルカンヴィーニュ(日本ワイン農業研究所株式会社)_東御市】
アルコール:7%
(写真提供:アルカンヴィーニュ)
上田市産のリンゴ「ふじ」に千曲市産のアンズ(アプリコット)を加えて作られたフレーバーシードル。アンズの風味と酸味により、爽快でしっかりとした味わいに仕上がっています。その他、天龍村産のゆずを加えたフレーバーシードルやリンゴのみで作られたシードルも販売しています。
☞アルカンヴィーニュ
食事とよく合う辛口
「HASUMI FARM Cidre」
【株式会社はすみふぁーむ_東御市】
アルコール:6%
(撮影:編集部)
東御市産の「ふじ」を100%使用した辛口のシードルで食事ともよく合います。黄金色のフルーティーな味わいが特徴。「紅玉」を使用した銘柄もあります。上田駅近くにはショップ・カフェを構え、各種ワイン・シードルの試飲や食事も楽しめます。
☞株式会社はすみふぁーむ
爽やかな味わい
「Cidre(シードル)」
【Rue de Vin(株式会社リュードヴァン)_東御市】
アルコール:8%
(写真提供:Rue de Vin)
東御市産の「ふじ」を100%使用し、どんな料理とも相性の良い味わいと爽やかさが特徴のシードル。酵母を適度に残すことでコクと酵母由来のうま味を封じ込めています。テイスティングや食事を楽しめるショップ・レストランや宿泊施設もあります。
☞Rue de Vin
シャンパーニュ製法で醸された
「ふじシードル」
【ジオヒルズワイナリー(株式会社ジオヒルズ)_小諸市】
アルコール:7%
(写真提供:ジオヒルズワイナリー)
文豪・島崎藤村ゆかりの宿でもある老舗旅館「中棚荘」が運営するワイナリー。ふじシードルは「ふじ」を使用した辛口シードルで、香りや果実味を活かすため、あえてオリを残し優しい口当たりに仕上がっています。瓶内二次発酵のシャンパーニュ製法で作られ、720mlと375mlを揃えています。醸造所の2階はカフェになっており、喫茶やランチが楽しめます。
☞ジオヒルズワイナリー
3品種以上のリンゴをブレンド
「軽井沢アンシードル セミスウィート甘口・辛口」
【アンワイナリー(株式会社プラスフォレスト)_小諸市/軽井沢町】
アルコール:7%
(写真左から:辛口、甘口/写真提供:アンワイナリー)
「紅玉」「しなのスイート」「ふじ」などから3種類以上をブレンドして醸したシードル。辛口は爽やかな発泡と酸味が特徴でどんな料理にも合わせやすく食中酒としておすすめです。甘口は、青リンゴのような香りと優しい甘さが特徴。容量は、720mlと375mlの2種類があります。
☞アンワイナリー
ビール感覚で飲むのがおすすめ
「坂城発泡にごり林檎酒2020 CLOUDY CIDER」
【坂城葡萄酒醸造株式会社_坂城町】
アルコール:6%
(写真提供:坂城葡萄酒醸造株式会社)
坂城町産のリンゴ「ふじ」「紅玉」「シナノゴールド」を使ったシードル。可愛らしいネコのラベルは、地元・坂城町出身で世界的アーティスト小松美羽さんが手掛けたもの。ビール感覚でグビグビ飲むのにちょうどいい容量の500mlと330mlの2種類が用意されています。その他、ゆずとハチミツを加えたフレーバーシードルやショウガを加えた商品もあります。
☞坂城葡萄酒醸造株式会社
中信エリア
華やかなピンク色のシードル
「サンサン サイダー スカーレット」
【サンサンワイナリー(社会福祉法人サン・ビジョン)_塩尻市】
アルコール:7.5%
(撮影:編集部)
「ジェネバ」という果肉が赤いリンゴ品種をメインにして作られたシードルで、華やかなピンク色が特徴です。ジェノバはカナダ原産の品種でポリフェノール量も豊富。心地よい渋みと後味の甘酸っぱさがバランス良く、幅広い料理に合います。750mlと375mlがあり、贈り物としても人気です。
☞サンサンワイナリー
”松本らしさ”が光る
「ガクファーム マツモトシードル ブナ ドライ」
【GAKUFARM & WINERY(株式会社ガクファーム)_松本市】
アルコール:8%
(写真提供:GAKUFARM & WINERY)
2020年にオープンしたばかりの新しいワイナリーによるシードル。松本市今井地区で栽培されたリンゴを使用し、果実味豊かで酸味の爽やかな味わいに仕上がっています。ラベルには松本城や北アルプス、ライチョウなどがデザインされ、”松本らしさ”が際立っています。容量は375ml。
☞GAKUFARM & WINERY
山形村産ふじを100%使用
「ふじシードル スイート・ドライ」
【大池ワイン(有限会社むかいや)_山形村】
アルコール:8%
(写真左から:ドライ、スイート/写真提供:花岡氏)
山形村産の「ふじ」を100%使用したシードルで375mlと750mlの2種類を展開。
スイートは、フルーティーな味わいでシードルに馴染みのない人でも飲みやすく仕上がっています。ドライは、どんな料理にも合う爽やかですっきりとした味わいが特徴。その他、ふじなどの授粉樹としても利用される小玉のリンゴ「メイポール」を使ったシードルもあります。
☞大池ワイン
ホップを使ったハードサイダー
「Son of the Smith Hard Cider“KEEP IT HAZY”(サノバスミスSP キピヘイジ)」
【株式会社サノバスミス_大町市】
アルコール:7.5%
(写真提供:株式会社サノバスミス)
ホップを使ったハードサイダーで、ビールのようなドライなテイストとフルーティーな味わいが特徴。日本酒製造で用いられる「きょうかい701号酵母」を利用し、バーボン樽で熟成されています。ボトルは330ml。リンゴ農家らが集まって設立し、その他数種類のハードサイダーを製造しています。
☞株式会社サノバスミス
柔らかい口当たりの辛口
「Spark Joy Cidre(スパークジョイ シードル)」
【合同会社Le Milieu_安曇野市】
アルコール:8%
(写真提供:合同会社Le Milieu)
発酵途中で瓶詰めを行う田舎風(メトード・アンセストラル)に仕上げられたシードル。泡立ちはやや弱めで柔らかい口当たりの辛口で、食事ともよく合います。容量は330mlと750mlの2種類。
☞合同会社Le Milieu
リンゴの酸味と強めの炭酸が特徴
「紅玉シードル」
【安曇野ワイナリー株式会社_安曇野市】
アルコール:11%
(写真提供:安曇野ワイナリー株式会社)
長和町産の「紅玉」100%で作られたやや甘口のシードル。やや濃い目の黄金色でキメの細かいしっかりした泡立ちが特徴です。リンゴの酸味と強めの炭酸が口中に広がりキリッとした味わいで食前酒や食中酒としておすすめ。375mlと750mlが用意されています。
☞安曇野ワイナリー株式会社
4代にわたる家族経営農家が手掛ける
「オビナタシードル」
【帯刀りんご農園_安曇野市】
アルコール:8%
(写真提供:帯刀りんご農園)
帯刀りんご農園は、安曇野市で約1世紀・4代にわたりリンゴ栽培を続ける家族経営の農園。自家農園のリンゴ「サンふじ」を主体にラ・フランスを少量混醸したシードルです。ほんのりとりんごの香りとほどよいボリューム感のある柔らかな辛口。
☞帯刀りんご農園
ドライな味わいが特徴
「ルルベル・シードル (Lulubell Cidre)」
【福源酒造株式会社_池田町】
アルコール:7%
(写真提供:福源酒造株式会社)
創業1758年の老舗酒造が醸すシードルで、すっきりとしたドライな味わいが特徴です。発酵途中で瓶詰めを行う田舎風(メトード・アンセストラル)で仕上げられ、330mlと750mlの2種類が用意されています。ガレットやサーモンマリネなどと一緒に飲むのがおすすめ。
☞福源酒造株式会社
南信エリア
蜂由来の酵母を使用した珍しいシードル
「蜂酵母のシードル(アシナガバチ)」
【株式会社VINVIE_松川町】
アルコール:7.5%
(撮影:編集部)
アシナガバチ由来の酵母を用いて醸したシードル。中生種のリンゴを香りがよくなるまで保管したのちに搾汁。リンゴの花の香りに溢れ、ほんのりとした酸味と苦みを心地よく感じます。375mlと750mlの2種類。その他、マルハナバチ由来の酵母を使ったシードルやシナモンなどのスパイスを用いたシードルなど豊富なラインナップを揃えています。
☞株式会社VINVIE
食中酒として最適
「ピオニエシードル」
【信州まし野ワイン株式会社_松川町】
アルコール:6~7%
(写真提供:信州まし野ワイン株式会社)
長野県産のリンゴ100%使用した、爽やかで厚みのある味わいがあるシードル。酸味とほろ苦さがすっきりとした印象でどんな料理にも合うため食中酒として最適です。容量は750mlと375ml。その他、樽で熟成しシャンパン製法で作りあげたプレミアムなシードルもあります。
☞信州まし野ワイン株式会社
ほどよい酸味とキレのある後味
「FARMER'S CRAFT CIDER」
【カネシゲ農園(株式会社道)_下條村】
アルコール:7.5%
(撮影:編集部)
50年以上の歴史がある農家が作るシードルで、樹上完熟で栽培される「ふじ」単一で醸されています。375mlと750mlがあり、すっきりとドライな味わいで料理との相性も抜群。ほどよい酸味とキレの良い後味が特徴です。その他、ショウガを使用したシードルやピーチフレーバーのシードルなどラインナップが豊富にあります。
☞カネシゲ農園
長野県初のシードル専門醸造所が醸す
「La 3e saison(ラ・トロワジェーム・セゾン) Doux甘口・Brut辛口」
【カモシカシードル醸造所(有限会社グルップボエンデ)_伊那市】
アルコール:8%
(写真左から:辛口、甘口/写真提供:カモシカシードル醸造所)
カモシカシードル醸造所は、長野県初のシードル専門醸造所。収穫時期の異なる品種ごとに醸し、「La 3e saison(ラ・トロワジェーム・セゾン)」は3番目の晩秋のシードル。甘口・辛口ともに「ふじ」をベースに作られ、黄金色で細かい泡が特徴。辛口は、酸味が強く清涼感が特徴の青リンゴ「グラニースミス」がブレンドされています。
☞カモシカシードル醸造所
酒造メーカーが手掛ける
「Kikusui Cidre スタンダード」
【喜久水酒蔵株式会社_飯田市】
アルコール:6%
(写真提供:喜久水酒蔵株式会社)
下伊那地域の37軒の酒蔵が合併し誕生した酒蔵が作るシードルで、ラベルの華やかさも人気。「ふじ」、「シナノゴールド」、「紅玉」など数種類の南信州産リンゴを使用し、スッキリとしたほのかな甘さが特徴。720mlのフルボトルのほか、手軽に飲みやすい275mlがあります。
☞喜久水酒蔵株式会社
シャンパンのようなきめ細かい泡が特徴
「La・collina (ラ・コリーナ)」
【丘の上ファーム原農園_豊丘村】
アルコール:6%
(写真提供:丘の上ファーム原農園)
「グラニースミス」をメインに「紅玉」や「トキ」「ブラムリー」の4品種をブレンドして醸造されたシードルです。甘さを控えたドライな味わいで、食前酒や食中酒
としておすすめ。きめ細かい泡がシャンパンのようです。
☞丘の上ファーム原農園
【まとめ】
飲みやすく手軽に楽しむことができると人気を集める「シードル」。今回は、長野県で生産されるシードルをピックアップしてご紹介しました。
今回紹介したシードルは、インターネットなどの通販で比較的手に入りやすい商品ばかりですので、数種類を飲み比べてみるのもおすすめ。長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」(東京都中央区)でも一部商品を揃えています。
人気急上昇中の長野のシードルを味わってみませんか?
☞銀座NAGANO
<取材協力>
花岡 純也(はなおか じゅんや)
ソムリエ協会認定ソムリエ。NAGANO WINE応援団運営委員会代表。日本ワイナリーアワード審査員。信州6次産業化プランナー。塩尻ワイン大学講師。
長野県観光機構物産ブランド振興部卸酒類販売ワイン・シードル担当、「銀座NAGANO」のソムリエとして長野ワイン・シードルを県外・海外に販売、PR活動に従事している。
※記載した内容は各施設の公式サイト等を参考にしております。詳しい商品情報や販売状況等については各施設へ直接お問い合わせください。
※20歳未満の者の飲酒は法律で禁じられています。
※妊娠中の飲酒は避けてください。
取材・文:編集部(みやざわ ちえ・しみず りょうこ)
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